加害者は変われるか?: DVと虐待をみつめながら (ちくま文庫) | |
クリエーター情報なし | |
筑摩書房 |
2016/6/23
DVの加害者に注目しなければ、被害者を救うことは出来ないという視点で書かれた本。
加害者を罰するだけでは被害者が救われない。
具体的に想像してみると、確かにそのとおり。
「加害者は加害記憶を喪失する」
「加害者は自分を被害者だと思っている」
「状況の定義権力を持つことの万能さ」
「DVの被害者は自分を被害者だと思われたくない」
創作に使えるキラーフレーズばかり。
DV加害者の気持ちは、いま話題になっているストーカー問題にも通じるし、DV加害者と「普通」の人との距離はそんなに離れていないようでとても参考になる。
筆者が所長を務める「HCC原宿カウンセリングセンター」でやっているという心理劇にも興味が出る。
園子温監督の『恋の罪』に出てくる主人公の夫が、ここで書かれてるDV夫のケースにそっくり。
ちゃんと調べて作ってるのがわかる。
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