『スペル』予告編
2016/6/22
・銀行員の女性が、ローンの延滞を断ったために、呪いをかけられる話。
・窓口業務に近い接客業の経験者としては、身につまされる。
・恐怖表現や驚かせ描写に新鮮味はないけど、タイミングがばっちりで、ホラー映画として安定感が強い。
・たぶん、怖くしようと思えばいくらでもできたんだろうけど、途中しょうもないギャグを入れて雰囲気をやわらかくもしている。
・緊張と緩和で話に緩急をつける演出上の効果もある。
・それにしても、おばあさん口から汚物を吐きすぎ。
・ハエ描写も気持ち悪くていい。
・ひとつひとつの効果の精度は高いし、終盤の展開もあちこちに伏線が張ってあって納得なんだけど、それにしてもヒロインに感情移入しすぎてつらい。
・思わず、見終わった後に「サム・ライミ、クソだ!」と口に出してしまった。
・いや、こういう話だとそういう展開にするしかないのはわかるんだけど。
・そもそも原題が「DRAG ME TO HELL」だし。
・おばあさんが土下座した時に、立ったままで見下ろすような姿勢だったのは、きっとよくなかったんだと思う。
・でもそれは接客業の技術が未熟だっただけで、罪ではないだろうに。
・あまりに納得いかなかったので、高橋ヨシキさんの作品解説を聞いてクールダウンをはかる。
・ヒロインがボロクソに言われていて、クールダウンにはなったけど、それにしても納得いかない。
・たしかに出世欲も強かったし善良じゃないかもれ知れないけど、一所懸命生きている人なんだから。
・地獄に落ちる描写は『クロユリ団地』にも似たような表現があったけど、何か元ネタがあるんだろうか。
・あと、構成や終盤のシーンが『リング』にも似ている。
・一人暮らしの家でなんであんなにフライパンがぶら下がってたんだろう。やっぱり、悪霊が鳴らす用なのか。
・ヒロインとおばあさんが、車の中で闘っている様子が笑える。
・とりあえず、客の要求を断るのは仕方ないとしても、恥をかかせるとろくなことがないということを学んだ。
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ギャガ |
ちゃんとした映画評はこちらです。
町山智浩が映画『スペル(ドラッグ・ミー・トゥ・ヘル)』を語る
説得力はあるんだけど、それとこれとは話が別だろという感じもする。
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