ピノコのミステリーサークル

ピノコの太ももにミステリーサークルが出没した。
蚊に刺されたところを歯で掻きむしったからだ。
人間の子供は注意してもそれが皮膚を痛めつけても
我慢できずに自分の体を掻き続ける。
犬と子供は同レベル。
500円玉禿を見ると真っ赤になって痛々しい。
去年も所々ミステリーサークルを作ったけど今年は重傷だ。
6月だけどピノコのいる外にはヤブ蚊がうようよいる。
皮膚が化膿したせいかピノコは元気がない。
しゃあないなあ、
ピノコを夏の間は家に入れることにした。
狂犬ピノコは家いぬになった。
あたりまえだけど、家の中にいるからピノコの体は黒くならない。
外犬は毛を刈らないほうがいいらしいんだけど
こんど洗ったついでに毛をカットしてもらおうかな。

別犬ピノコ

ピノコの躾けに完全に失敗した、と思っている。
何度か噛みつかれて、ピノコのシャワーを自分でするのをあきらめた。
で、トリマーさんのところへ予約に行った。
「狂犬です、大丈夫ですか？」
「犬種は何ですか？」
「ワイヤーフォックステリアです」
「ああ、それは大変かも」と言われた。
次の日、不安な気持ちのままピノコを預け、
2時間後迎えに行ったら、じぇじぇ～
ピノコが別の犬になっていた。
丁寧にブラッシングされて雪見だいふくみたいになっていたのだ。
少し抵抗したらしいけど噛みついたりしなかったようだ。
安心したけど。猫社長はピノコに完璧足下見られてる。

ピノコのシャンプー、怖い

ミツバチは今日もすくすくのびのび、猫社長が用意した
物置の中で健気にハチ玉になって過ごしている。
日中は働き蜂が出たり入ったり一生懸命働いている。
それで気づいたことがある。
ミツバチの分封玉の捕獲よりもっと怖い物があることを。
それはピノコのシャンプー。
ピノコはシャンプーが大嫌いだ。
シャンプータイムと分かった時点で尾を下げて頭は下に向けっぱなし。
口元から歯が見える、威嚇のポーズだ。
手袋を何十にも重ねて手早く洗う。
ミツバチには刺される気がしないけどピノコには後何回
噛まれるか。
これからも気が重いなあ。

さよならごめんねピノコ

ポストに匿名の手紙が入っていた。
家に病人がいて、犬の鳴き声に頭痛がやみません。
何とかしてほしいという文面だった。
３日悩んでピノコを保健所へ連れて行くことにした。
ごめんね、ピノコ。
いい飼い主に出会っておくれ。
な～んてするわけないだろ。
ぎっくり腰でピノコの散歩ができなかったので庭で遊ばせていた時
車のブレーキやスピーカーの音、遠くから聞こえる犬の声に反応して
たしかにギャンギャンうるさかったのは確かなこと。
苦情の手紙の後は家の中とサークル内で遊ばせているけど
口が無くなったんじゃないかと心配するくらいピノコは静かにしている。
それでも苦情主が直接文句を言ってきたら、
返り討ちにしてくれるぞね。
猫社長は犬や猫、蝉、秋の虫酔っぱらいなどの自然の音は雑音に感じない。
それよりも断続的に続くエンジンや機械音がだめだ。
夜中にこれらの音で眠れなくなることがしばしばある。
人はそれぞれだから仕方ない。
そろそろ散歩に行こうかピノコ。

ピノコの目はパンダの目

パンダは白黒もっちりふっくらで本当に愛らしい。
でもよく観察すると以外と目が怖い。
ややつり上がったその目は我が家の愛犬？ピノコと似ている。
プードルのビー玉のようなクリクリした瞳ではない。
何も信用するもんかという拗ねた目だ。
暮れにピノコを洗おうと抱き上げたとたん、
首を亀のように回して猫社長の手首を噛もうとした。
手袋をしていたので幸い傷はできなかったけど
手袋に穴が開いた。
もう恐ろしいったら。