こうもりの受難

猫社長がお化け屋敷と呼んでいた廃屋があった。
ある日その家の前を通りかかったら更地になっていた。
夕暮れにピノコと公園に行った時あることに気がついた。
いつもなら何十といるはずのコウモリが一匹もいない。
廃屋はコウモリ達の住み家だったのだ。
ステルスのようにひっそりと優雅に乱舞する彼らは住み家を追われて
いったいどこへ消えてしまったのだろう。
コウモリの飛翔は実にすてきだった。
猫社長の頭のすぐ上をかすめたり落下したりくるくる回ったり
じつに面白くいつまでもあきることがなかった。
夕方の散歩がつまらなくなった。
今年の夏は虫が多そうだ。

殺生殺生また殺生

椿、山茶花、キンモクセイ、椿、山茶花、キンモクセイと
植えられている遊歩道がある。
そこの椿と山茶花にはおなじみお約束のチャドクガが団体様で仲良く葉っぱを食らっている。
ああ、がまんできない。ほっておけない。このまま成虫にしたくない。
てことで勝手に駆除することにした。
処刑道具は家に残っていたヘヤースプレイ。
これがなかなかいい、チャドクガが固まって動けなくなり、
次の日ピノコと散歩がてら偵察するとそのままの状態で天に召されている。
かれこれ３日ばかしの間に数百匹はあの世に送ってやったかも。
夕方犬を連れてスプレー缶を木に振りかけている変なおばさんがいたら
それは猫社長。

マドリかイスタンに

２０２０年のオリンピックはたぶんマドリッドかイスタンブール。
でも千が一東京に決まってしまい、万が一開催中に巨大地震に襲われてしまったら。
その上こともあろうに運転を再開してしまった浜岡原発も津波で崩壊メルトダウン。
ひゅー、東京は大パニック。
そうなればまずは日本に来日している要人の保護から始まって、次ぎに選手達の保護、
それから海外から観戦に来た人たちの安全を確保して無事出国させることが優先されるだろう。
それが済んでようやく日本国民の救出活動が始まる。
これは猫社長の最悪シミュレーション。
やっぱり、２０２０はマドリッドかイスタンブールでお願いします。

色つきは高いのじゃ

テレビの情報番組で紹介される節電方法といえば、代表的なのは「エアコンを消すこと」だが、
この試算によれば、エアコン1台を止めることで期待できる節電効果（1時間あたりの消費電力）は130W。
対して液晶テレビを1台消すと220Wが節電できる。つまり、テレビを消すことによる節電効果はエアコンの約1.7倍にもなるのである。
by野村総研
ほんとかどうか真偽のほどはわからないけど、むか～し、白黒テレビからカラーに替えたら
電気代が高くなったと猫ばばがこぼしていた。
写真のプリントも白黒よりカラープリントはすごっく高価だった。
それって江戸時代の話？いえいえ、大正時代だよ。

ババアになると

久しぶりに高校の同級生と４人で昼食をした。
食事を終えてブラブラしていたら化粧品のテナントに
中山美穂のポスターが飾ってあった。
ところが友３人は「違う違う、中山美穂じゃない」と口を揃えて言う。
まあちょっと年齢を経てアイドルの頃とは違っているが
中山美穂は中山美穂だと猫社長は断言した。
それでお店のお姉さんに聞いてみた。
やはり中山美穂だった。
それでも「えっー」と言ってるおばさん達。
まったくばばあになると空間認知力と想像力がここまで衰えるものかねえ。
でも猫社長の言いたいことはほれみたことかではない。
民主主義は多数決で決まるってのは怖いかも、てことだった。