縁起笑店

縁起の道も招き猫から
陶芸家猫社長のつれづれコラム
横浜の縁起村から伊豆の満腹村に移住

バーゲンフィクション

2009-01-19 | Weblog
玉川高島屋の屋上にあるルーフギャラリーのアートランド展に参加している。総勢三十人くらいの
作家たちの小作品展である。アートランド展の初日は15日、高島屋のバーゲンの初日と重なった。
前日の搬入日は閑散としていたのに、次に日は打って変わって人ごみデパートになっていた。
エントランスに最後尾のプラカードを掲げたお兄さんがいて蛇のようにクネクネの行列待ちをしている
ショップもあって猫社長もびっくり。どこのお店も人だかりで奥様たちの目は獲物狙うハイエナだ。
ある店では一枚のコートを奪い合う二人が血みどろの戦いを繰り広げていた。白いコートはどちらかの
鮮血で赤いしみが点々としている。もし勝利したとしてもあれじゃあ洗濯代が大変だ。
通路には戦いに敗れ行き倒れている人が何十人もいた。むごたらしく圧死している人もいた。
猫社長はこの戦場を小走りで駆け抜けた。何人もの人とぶつかり、なぎ倒し、屍を乗り越え、屋上を目指した。
バーゲン、バザール、セール、市、スペシャルデイ。日本語なら売れ残りのたたき売り週間。
猫社長もバーゲンは大好きだ。ルーフギャラリーで雑用を済ませたら敵状視察にいざ出撃だ。
安くていいものがあったら、ばばあたちを蹴散らしても手に入れよう。
日本が不景気って本当だろうか。この人ごみを見ているとうそみたいだ。。
猫社長は1500円の布のバックを買おうか買うまいか悩み、給付金が支給されていたらなあと
政府を恨み、結局戦利品なしのまま総菜だけを買って戦場を後にした。


1月15日から27日まで二子玉川高島屋ルーフギャラリーのアートランド展に出品します。
横浜そごう6階ジャパンショップに雛人形が勢ぞろい。きつね、かえる、子ぶた、ねこetc

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