縁起笑店

縁起の道も招き猫から
陶芸家猫社長のつれづれコラム
横浜の縁起村から伊豆の満腹村に移住

ど根性百合

2008-08-13 | Weblog
ど根性大根、ど根性イチゴ、ど根性マスクメロン。世間では道端に突如にょっきり出現した植物に対し
敬意を払ってど根性という称号を与える。そのど根性が縁起村にも現れた。
あれは一月くらい前、アスファルトの合間からオカヒジキみたいな草がひょろひょろはえてきた。最初猫社長はそれは
そこいらの名もない(本当はどんな草花にも名前はあるんだけど)草だと別段気にも留めなかった。
ところがしばらくたってそのオカヒジキが白い蕾をつけた。たぶん朝顔みたいなひらひらした薄っぺらい花が咲く程度だと
ほっておいたら、なんとビロードのような気高いりっぱな花だった。その姿はどうみても百合に見える。
絶対朝顔ではない。でも百合って球根のはずだ。鳥の落とし物だとしてもそんな大きなウンコをするだろうか。
犬かもしれない、だが犬は球根を食べるだろうか。人間だとして、こんなところで野グソをするだろうか、
していたとしたらとんでもない不埒野郎だ。
この花が咲いている道は結構人通りが多い。道行く人はこのど根性百合を摘むこともへし折ることもなく
あるがままにまかせてそっと見守っている。なんでこんな道端に生えたか何てことはどうでもいい些末なことだと思った。
どうか一生懸命咲いて、くいのない百合人生をまっとうしてほしいと願わずにはいられない猫社長であった。

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