縁起笑店

縁起の道も招き猫から
陶芸家猫社長のつれづれコラム
横浜の縁起村から伊豆の満腹村に移住

すごろく聖火リレー

2008-04-21 | Weblog
世界中で騒動を起こしている聖火リレー、フランスでは自らトーチの火を消していた。
消えてしまった火はアテネからのありがたい聖なる火なんだからふたたびアテネから出発しないといけないん
じゃないかと思った猫社長。
そこで猫社長があみ出したのはスゴロク聖火リレー、10本のトーチをルートに沿って10のチームが
いっせいのせで目的のオリンピック会場に向けて出発するのだ。
これは富と名誉を賭けた競争だ。自分らのチームが聖火台に炎を灯す栄誉と巨万の富を得るためにチームは
溶岩のようにぐつぐつと闘志を煮えたぎらせ一丸となって気持ちを奮い立たせた。そのために競争相手のトーチを
消す妨害もありだ。火を消されたチームは当然振り出しのアテネに戻らなくてはならない。出直しだ。
放水車あり地雷ありヘリコプターから消化器をまかれることも想定しながらリレーチームはトーチを命がけで守り、
走り抜かなければならない。走っているときにふいに近づいてきた物にさえも警戒心を怠らず、いざとなったら
機関銃でぶっとばす。それが善意の人々でもおかまいなし、そこのけそこのけ聖火様のお通りじゃ、頭が高い。
行く先々での破壊行動にルート上の国は恐怖と怒りを募らせた。
ルートの通りは人っ子一人いなくなり、流れ弾をおそれて放送局も近づかない。いったいどこのチームが先頭なのか
誰もわからぬままオリンピックの開会式の当日を迎えた。競技場は固唾をのんでリレーの最終ランナーを待ち
かまえていた。
太陽が西の地平線に沈もうとする直前、足をひきずり、血まみれになってやっと現れたランナー、
メロス、走れメロスだった。
なんでじゃ。

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