縁起笑店

縁起の道も招き猫から
陶芸家猫社長のつれづれコラム
横浜の縁起村から伊豆の満腹村に移住

江戸のばあさん

2008-06-27 | Weblog
大地震が起きるとインフラがめちゃくちゃになる。
電気、水道、ガス、道路、
さてこの中でひとつだけならすぐに復旧してあげると言われたら、さてどれにしようか。
電気、夜になったら蝋燭や懐中電灯で部屋を照らせばいい。
水道、近くの小川や井戸からもらい水。
ガス、煮炊きは薪、火鉢、練炭で代用。
道路、毎日がアスレチック、山登りだ。キャンプみたい。
甘い、そんなうまいこといくわけない。すぐにお手上げ、干物かミイラになるぞ。
だとするとやはり、猫社長が一番必須だと思うのは水かなあ。
江戸時代、電気とガスはまだなかったが、道と井戸はいたるところにあった。
今小川は地下に埋没、井戸は汚染されている。だからいちばん望ましいのは水道復活。
しばらくは水道のある江戸時代の生活を続けるってこと。
江戸時代のおばあさんが突然タイムスリップしてこの状況を見たら何と思うだろう。
「なんと水が金筒から湧きおるじゃないか、こりゃぶったまげた」
懐中電灯や携帯コンロにも目を見張ったばあさん、最初はいろいろ面白そうにさわったり、
試したりしていたが、だんだん元気が無くなってきた。
「ここは空気が臭くて頭が痛くなる、金筒の水もまずくてとても飲めた代物じゃない、
お前さん達はよくもまあこんな汚れた所に住んで平気な顔をしておられるなあ」
気の毒になった猫社長はおばあさんを日光江戸村に連れて行った。
おばあさんはここなら空気もまあまあうまいし、しばらく世話になるよと大変喜んだとさ。
めでたし、めでたし。

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