縁起笑店

縁起の道も招き猫から
陶芸家猫社長のつれづれコラム
横浜の縁起村から伊豆の満腹村に移住

黄色い犬

2010-11-22 | Weblog
イザベラ・バードの日本紀行を時々摘み読みしている。イザベラ・バードはイギリスの女性旅行家で
日本紀行には明治時代の日本のことが詳しく書かれている。日本紀行の冒頭の所に、
(臆病な黄色い犬は夜間に吠える癖が強く、スコッチ・コリーの代わりにするにはお粗末であるものの
たくさんいて日本固有の犬である)とある。
この黄色い犬とは、たぶん柴犬のことかなと猫社長は考える。黄色にはたくさんの色がある。
黄土、山吹、黄砂、鬱金、辛子、黄金、琥珀色等は黄色系だ。イギリスにいるラブやゴールデンも
黄色と言えば黄色なんだけど。イザベラ・バードにとって日本の犬たちは人を見ればすぐ吠えるし
まったく躾のなってない馬鹿犬どもめとくらいにしか思っていなかったのだろう。
猫のことも書いてある。
(家庭で飼われている猫の大半は尻尾がほんの少し申し訳程度にしかない)
猫社長の子供の頃は猫のしっぽは団子だった。寅や三毛が多かった。最近見かけるノラは
たいてい尻尾が長く、横腹の模様がマーブルだったり白黒パンダ柄だったりと欧米化が進んでいる。
今では日本猫は絶滅寸前と言われている。
(奥地や蝦夷を1200マイルに渡って旅をしたが、まったく安全でしかも心配もなかった。
世界中で日本ほど婦人が危険にも無作法な目にもあわず、まったく安全に旅行できる国はないと信じている)
そう、明治ほどではないけれど平成の日本だってまだ余所の国よりはちょっとはましなんですぞイザベラさん。

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