英検準1級&東大・京大・早慶の英語(英単語)は英英方式で突破できる!

英英思考を制するものは英語を制す。英英辞典とネイティブ向け読み物への早期移行が異次元の高速学習を可能にした。

「やさしい英語」の効能

2007年06月14日 | その他
 「国語の優等生」が読書家であるのはどこでも一緒だと思います。ただ読書家というものが一朝一夕にできあがるわけではなく、幼い頃からの読書の積み重ねによって難しい本も読めるようになるわけです。基本的な単語に何度も触れて語感をきちんと習得することなくして難しい本は読めません。

 日本では従来、基礎文法や単語の習得もそこそこにやたら難しい教材を与える英語教育がまかり通ってきました。最近では中高生に英語ディベートをさせることもあるようです。しかしそんなことをしても英語力の伸びはあまり期待できません。なぜならば、難しい話題であればあるほど、使い慣れた日本語に訳して理解してしまうからです。なだらかに裾野が広がる富士山のようなやさしい英語の大量インプットがなければ、英語を使いこなすのはきわめて困難です。

 もし、身近にスポーツ新聞の品の良くない記事を愛読している外国人がいたら、尊敬を集めることはないかもしれません。しかしその人が「日本語ができる人」であるのは誰も否定できない事実です。

 日本人英語学習者が「英語ができる人」になるためには似たようなことをやればいいわけです。低俗な英文を読む必要はないにしても、英語圏の子どもが読むTIMEFORKIDSのようなニュース記事、子ども向けの物語、そして、ネイティブにとってわかりやすいように書かれた英英辞典の定義文を読みまくれば英語力は伸びます。やさしい英語を訳さずに理解していく蓄積を通して、「英語思考ができて英語による情報のやりとりをスムーズにできる人」になっていきます。

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「英語ができる」とはどういうことだろうか?

2007年06月07日 | その他
 「英語ができる人」というと多くの人の頭に思い浮かぶのは通訳者や翻訳者でしょう。ただ、英和、和英といった言語変換能力の基礎となるのは、日本語を使いこなす能力に加えて英語を英語のまま理解する能力です。そのためまともな通訳学校では実用英検1級程度を通訳訓練開始の目安にしているところが多いです。

 力不足の状態で通訳や翻訳の訓練を始めたりすると、「英語を英語のまま理解する能力」が育たない結果、通訳翻訳能力も伸ばせなくなります。高校生に「こなれた訳」を要求するような旧来の英語教育では、優れた英語の使い手が育たなかったのも無理はありません。

 「英語ができる人」とは、英語思考ができて英語による情報のやりとりをスムーズにできる人です。もちろん、日本語が全然できない「英語のできる人」はたくさんいます。語彙力は乏しくても英語で意思疎通ができる英語圏の子どもたちは立派な「英語ができる人」です。日本人英語学習者は「英語ができる人」になるためにはどうすればいいのか、次回以降お話ししていきます。
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