英検準1級&東大・京大・早慶の英語(英単語)は英英方式で突破できる!

英英思考を制するものは英語を制す。英英辞典とネイティブ向け読み物への早期移行が異次元の高速学習を可能にした。

多精読のすすめ

2010年05月30日 | リーディング
 英語学習においては継続と並んで、時にはまとまった時間を投入するのが有効です。英語にどっぷりと浸かりきる時間を持つことで英語思考力がついていきます。
 現在不定期連載中の「『ドリトル先生航海記』から学ぶ大学入試・英検・TOEIC頻出語彙と読解」に加えて、いままでにここのブログで連載した「オズの魔法使い」から学ぶ頻出語彙と読解と、ドリトル先生アフリカゆきで学ぶ語彙・読解をカテゴリー分けして通読しやすくしてみました。
 ペーパーバック一冊を一気に読み終えるのはなかなか大変にしても、量をこなすことで確実に英語力は伸ばせます。もちろん精度の維持も欠かせず、適「字」補充問題や四語選択問題、そして四語整序問題を含んだ上記の問題に取り組むことで、「多精読」が可能になります。
 やさしい英文でも、楽に楽しくそして正確に読めるものが出てくればしめたものです。読書を楽しみながら徐々にレベルを上げていけば自然に力を伸ばせるのは日本語も英語も一緒でしょう。
 何事も全く苦労なしでは学べないとはいえ、楽しみを見出せるかどうかで学習成果には雲泥の差がつきます。そして、試験の点数を何点伸ばすといったレベルの楽しみよりも言葉や思想の本質に分け入っていくような楽しみを見出せれば、到達地点はおのずと高くなります。当ブログの表看板である【大学入試英語を余裕で突破し、英検1級/TOEIC900点を取るための★英英辞典方式★シンプル英語上達法】とは、試験に振り回されずに、英語力、そして知的総合力を伸ばすことに尽きます。
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TIMEを読む会314号資料

2010年04月08日 | リーディング
  2002年の春から宮城県でTIMEを読む会を週一回ペースで開催し、TIME,NEWSWEEK,TIMEFORKIDSのY(やさしく)M(短く)O(面白い)記事を講読しています。
 各記事の担当者が要所をスラッシュ訳してディスカッションを通して誤読を訂正していく精読でありながらもかなりの量を毎回こなしているため、参加者の英語力向上はめざましいものがあり、ほとんど試験対策なしでの英検1級合格やTOEIC900点突破という例がいくつも出てきます。

 内容のある学習を重ねていけば大抵の試験で好結果を出せるのは何でも一緒だと思います。実際、学問で成功している人々は入試等でもおおむねいい結果を出しています。ただ逆は必ずしも真ならずで、試験が得意な人々が学問でも成功するわけではありません。受験勉強のみに熱中するような日々を長期間送って学問で大成したという話はあまり聞いたことがないです。出題傾向に迎合することで最もスコアを伸ばせる受験勉強が大好きになれるような器では、入試ではうまくいっても学問では伸び悩んでも何ら不思議はないでしょう。
 英語に限らず、「試験の役にしか立たない学習」ではなく「知的総合力を伸ばせるような学習」が普及することを私は願ってやみません。ひねくれた過去問演習などよりも、読書ははるかに有効な知的訓練になります。

 大人向けの政治経済記事が難しすぎるようであれば、ここのサイトで紹介している英語童話やTIMEFORKIDS、それ以上にやさしいアメリカの小学2~3年生向けのTIMEFORKIDS
のような子ども向き読み物を高い精度で多読してから移行するようにすると、あまり苦労せずに済みます。

 TIME,NEWSWEEKレベルの英文が読みこなせれば英検やTOEICのみならず大学入試でも大いに有利になります。
 良質な論説記事に日常的に接していれば国語や社会の力も無理なく伸ばせるでしょう。

 こちらで紹介するTIME,NEWSWEEKの記事はおおむねTOEIC900点、英検1級レベルで、やさしい順に並べています。

A Bright Dinosaur Discovery
(TOEIC600点、英検2級~準1級レベル)TIMEFORKIDS February 5
 カラフルな恐竜の存在が化石から判明したことを伝える記事です。冒頭のPicture a dinosaur.はもちろん命令文です。
※英検2級~準1級レベルの頻出単熟語 fossil, fade, figure out, contain, correspond, map out, predict, accurate

I Am a Chocolate Taster
(TOEIC600点、英検2級~準1級レベル)TIMEFORKIDS Feb5
 チョコレートの味の鑑定のプロについての記事です。
※英検2級~準1級レベルの頻出単熟語 come up with, in charge of, adjustment, subtle

Postcard from Denver
(TOEIC900点、英検1級レベル) TIME Mar8
マリファナの医療用使用がかなりおおっぴらに認められたコロラド州デンバーの現状と問題についての記事です。 
※英検準1級~1級レベルの頻出単熟語 dispensary, at odds, assume, assume, offense, proliferate, fertile, rein in, ordinance, property, allege, advocate, alleviate, decline, niche, shrug

Echoes of Avatar: Is a Tribe in India the Real-Life Na'vi?
(TOEIC900点、英検1級レベル) TIME By Jyoti Thottam / New Delhi Saturday, Feb. 13, 2010
アルミニウムの原料になるボーキサイトを採掘する会社と住民の対立に毛沢東主義者が加わり紛糾するインド山岳地帯の状況を伝える記事で、映画Avatorとかなり似た状況になっています。
※英検準1級~1級レベルの頻出単熟語 adorn, in honor of, bounty, cause, ponder, advocacy, implement, subsidiary, relevant, transparent, boost, extract, exploit, appropriate, rehabilitation, adversely, eligible, grant, self-sufficient, scheme, irrigation, militia, insurgency, retaliate

Sexual Assaults on Female Soldiers: Don't Ask, Don't Tell
(TOEIC900点、英検1級レベル) TIME Mar8 By NANCY GIBBS
米軍の15%を女性が構成する現在、女性兵士に対する性犯罪が大きな問題になっています。
※英検準1級~1級レベルの頻出単熟語 deploy, demote, anonymity, ostracism, confidential, cohesion, discharge, incest, inflict,
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TIME,NEWSWEEK読解の研究(12)解説編

2010年03月20日 | リーディング
Why Ozawa Must GoNEWSWEEK Feb8の、
小沢一郎民主党幹事長の退任を求める論説記事の第一段落の、
Then, in January, public prosecutors arrested a DPJ lawmaker and former Ozawa aide on charges that he took $4 million from a construction company, promising favorable treatment from Ozawa in return. という一文は、
 五文型分類ではSVO構造の第3文型です。
主語はpublic prosecutors
動詞はarrested
目的語はa DPJ lawmaker and former Ozawa aideで、ほかは修飾語句です。
 やや悩ましいのは、分詞構文になっているpromising favorable treatment from Ozawa in returnしたのは誰かです。通常、分詞構文の主語と文の主語は同じになり、そうならないのが独立分詞構文で、The rain beginning to fall, I went home.(雨が降り始めたので、私は家に帰りました)のように意味上の主語(ここではThe rain)を明示します。
 ただ、「分詞構文の主語と文の主語は同じ」という原則を上記のNEWSWEEKの一文に適用するとpromising favorable treatment from Ozawa in returnしたのは文の主語であるpublic prosecutorsになってしまいます。日本はそんな無政府状態に近いような国ではなく、実際にpromising favorable treatment from Ozawa in returnしたのはthat節の主語であるheすなわち逮捕されたa DPJ lawmaker and former Ozawa aide(同一人物)以外に考えられません。
 ここでのthatは名詞とその直後来る完全な文をつないでthat節を形成しており、「同格のthat」と呼ばれます。「分詞構文がひとつの節の中に含まれる場合、分詞の主語は節の主語と一致する」と考えれば整合性のある理解が得られるでしょう。

 類似のケースは09年7月16日にも紹介しています。
 
Power Of the People
TIME June29-July6
 というイランの政情を伝える記事の中に

The regime has crushed challenges to its authority before, most recently in 1999, when students poured into the streets to protest the closing of a reformist newspaper, prompting the government to unleash vigilantes on them.という一文がありました。

prompting以下が分詞構文で、意味としては「政府に、彼らに自警団をけしかけることを誘発した」くらいで、themはstudents以外に考えられません。
 もちろんpromptingしたのはThe regimeではありません。そう考えてしまうと、「政権が政府に促した」というわけのわからない話になってしまいます。prompting以下の分詞構文の主語はwhenで始まる節の主語であるstudentsです。whenが導く節の意味は「その時学生達は改革派新聞の廃刊に抗議するために街頭にくり出して、政府が自分たちに自警団をけしかけることを誘発した」くらいに解せばよいでしょう。ここでも、「分詞構文がひとつの節の中に含まれる場合、分詞の主語は節の主語と一致する」と考えればいいわけです。.
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TIME,NEWSWEEK読解の研究(12)出題編

2010年03月17日 | リーディング
Why Ozawa Must GoNEWSWEEK Feb8の、
小沢一郎民主党幹事長の退任を求める論説記事の第一段落に、
Then, in January, public prosecutors arrested a DPJ lawmaker and former Ozawa aide on charges that he took $4 million from a construction company, promising favorable treatment from Ozawa in return. というくだりがありました。
 五文型でどれに該当するか?
 promising favorable treatment from Ozawa in returnしたのは誰かおわかりでしょうか?

解説は次回.
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TIME,NEWSWEEK読解の研究(11)解説編

2010年02月26日 | リーディング
 ①~④の英文において赤字で示した代名詞、代動詞が何を指しているか解説を試みてみます。

①No one would claim, of course, that the position of women in the Middle East in general is one that inspires confidence.

ここのoneが指しているのは、the position of womenになります。oneは人や物を指す代名詞として使われることがあります。

②Women still have to contend daily with male-dominated societies and culture, often underpinned by discriminatory laws. They may have more opportunities to study, but even well-educated women struggle to find jobs — and when they do, career progression is difficult.

ここのdoが指しているのは、find jobsで、「仕事を見つけても昇進は難しい」という論の流れになっています。 

③So creating and supporting female entrepreneurs is absolutely critical, which is why it is the main focus of the foundation I have set up.

ここのitが指しているのは、creating and supporting female entrepreneursで、「creating and supporting female entrepreneursは絶対的に重要である,だからそれは私の設立した財団の中心的な関心事である」という論の流れになっています。

④The prosperity of countries depends on their success in harnessing the talents of women.

ここのtheirが指しているのは、countriesです。theyやtheirを見るとつい人であるかのような先入観を持ってしまう英語学習者は少なくありません。しかしtheyが物の複数形を示すことはしばしばあります。

出典はTIMEJan11号の、中東における女性の地位向上の意義と必要性について論じた
The Change We Need
という記事で、①は第二段落、②は第三段落、③は第六段落、④は第七段落です。
So when we examine the position of women across the Middle East, it's important not to despair — or forget our own past.という第一段落の一文から筆者が中東の女性でないのは容易にわかります。
 Cherie Blairという名前から、ひょっとしてと思ってネット検索してみたところ、WikipediaCherie Blair
には以下のような記載がありました。

(引用開始)
Cherie Blair (born 23 September 1954), known professionally as Cherie Booth QC, is a British barrister working in the legal system of England and Wales. She is married to the former Prime Minister of the United Kingdom, Tony Blair.
(引用終了)

どうやら、元英国首相の配偶者が書いた記事のようです。
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TIME,NEWSWEEK読解の研究(11)出題編

2010年02月25日 | リーディング
 英文を正確に読むためには、代名詞、代動詞が何を指しているかの的確な把握が欠かせません。①~④の英文において赤字で示した代名詞、代動詞が何を指しているかおわかりでしょうか?

①No one would claim, of course, that the position of women in the Middle East in general is one that inspires confidence.

②Women still have to contend daily with male-dominated societies and culture, often underpinned by discriminatory laws. They may have more opportunities to study, but even well-educated women struggle to find jobs — and when they do, career progression is difficult.

③So creating and supporting female entrepreneurs is absolutely critical, which is why it is the main focus of the foundation I have set up.

④The prosperity of countries depends on their success in harnessing the talents of women.

出典はTIMEJan11号の、中東における女性の地位向上の意義と必要性について論じた
The Change We Need
という記事で、①は第二段落、②は第三段落、③は第六段落、④は第七段落です。

解説は次回
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TIME,NEWSWEEK読解の研究(10)解説編

2010年02月23日 | リーディング
TIME Feb22
At Toyota's Home Base, Townspeople Are Worried
の冒頭を読んだ際にあった以下の誤読の訂正を試みてみます。


For bespectacled Sirou Hirayama, times have never been so bad.
(×眼鏡をかけたSirou Hirayamaにとって、とても悪い時期はけっしてなかった)

(○眼鏡をかけたSirou Hirayamaにとって、これほど悪い時期はけっしてなかった)

 so badが比較級のような意味合いになっているわけで、昨年のセンター試験英語で出題された正解選択肢I couldn't agree more.=「これ以上賛成のしようがない」という英文とよく似た発想です。「いまが最悪である」という日本語に変換せずに理解するのが、正確に素早く英文を理解するコツです。
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TIME,NEWSWEEK読解の研究(10)出題編

2010年02月22日 | リーディング
TIME Feb22
At Toyota's Home Base, Townspeople Are Worried
の冒頭を読んだ際以下のような誤読がありました。


For bespectacled Sirou Hirayama, times have never been so bad.(×眼鏡をかけたSirou Hirayamaにとって、とても悪い時期はけっしてなかった)

解説は次回
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TIME,NEWSWEEK初心者向け記事(1)

2010年02月21日 | リーディング
 インターネットは英語学習を革命的に変えたといっても過言ではありません。学習者のレベルに応じた天然物の英文が無料で大量に読めてしまう時代になりました。問題集だけにかじりつくよりも読書に励んだ方が力がつくのは日本語も英語も同じです。
 たとえば英検2級受験レベルでしたら、アメリカの小学校2~3年生向けに書かれた
TIMEFORKIDS Grades2-3
のカバーストーリーが超おすすめです。
 英検準1級受験レベルでしたら、アメリカの小学校4~6年生向けに書かれたTIMEFORKIDS Grades4-6のカバーストーリーが超おすすめです。
 いずれもレベルの揃った良質の記事を大量に読めますので、効率よく英語力を養成できます。
 さて英検1級受験レベルですとTIME,NEWSWEEKの最もやさしいレベルの一頁ものの記事をおすすめしたいところです。基礎ができた上で300本位を高い精度で読んで頻出単熟語を覚えれば、英検1級のエッセイを除く筆記部門での合格点(七割程度)到達、それからTOEICリーディングでの450点突破は十分可能と思います。
 ただ、TIME,NEWSWEEKのやさしい記事のみを紹介したサイトは見つかりません。そこでここのブログで不定期に紹介していきます。古くても面白い一頁ものの記事を探してみました。

The Chemistry of Love TIME Feb. 10, 2002
 いわゆる媚薬の効用を化学的に検証した記事です。
※英検準1級、1級レベルの頻出単熟語 vice versa, synchronize, exposure, ritual, provocative, genetically, feature, initial, camaraderie, extract, purport

Cousins: A New Theory of Relativity TIME Apr. 15, 2002
 いとことの結婚を科学的、社会的に検証した記事です。アインシュタインがいとこと結婚したことに言及してA New Theory of Relativityというサブタイトルになっているのは「相対性理論」と「親戚」を重ねているのでしょう。
※英検準1級、1級レベルの頻出単熟語 spawn, stigma, inbreeding, incest, susceptible, congenital, comprehensive, tweak, enlighten, abortion, stern, dispensation, stain

☆英英辞典を使いながら読むと効果倍増です。難しすぎるようであればアメリカの小学校4~6年生向けに書かれたTIMEFORKIDS Grades4-6のカバーストーリーの多読をおすすめします。
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TIME,NEWSWEEK読解の研究(9)解説編

2010年02月21日 | リーディング
TIME Feb8
Searching Questions: Internet Searches in China
最終段落を読んだ際にあった、以下の誤読の訂正を試みてみます。

The risk that one day it could turn into a hoary monopoly simply because it lacks a serious competitor in its home market was a preposterous notion when the new year began. It's not now.(×それは今ではない)

 まずここでは、前後関係をしっかり把握しないとIt's not now.の意味は正しく理解できません。

 It's not now.の直前の文でメインになっている動詞を赤字で示しますと、

The risk that one day it could turn into a hoary monopoly simply because it lacks a serious competitor in its home market was a preposterous notion when the new year began.となるSVC構造の第2文型です。「that節というrisk(危険性)はpreposterous notion(馬鹿げた考え)であった/new yearが始まったとき」という文に続いてIt's not now.が来ているわけで、記事全体の流れからも、(×それは今ではない)でなくて、(○今はそうではない)と解さないと話の流れがつながりません。
 五文型分類を通して直前の文の中心部分がどこにあるかをつかめれば、It's notのあとにpreposterous notionが省略されていることがわかり、It's not preposterous notion(今は馬鹿げた考えではない)という意味であるのもわかると思います。
 五文型とは五種類の動詞の使い方による英文の分類とはいえ、長い一文では複数の動詞をもつケースが非常に多いです。しかし、She played the piano and I played the violin.のような等位接続詞で結ばれた文以外はメインの動詞はひとつで、どれがメインの動詞かわかれば長い一文ももつれた糸がほどけるように理解できることが多いです。
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