以下はNEWSWEEK日本版の「ヒラリーのアジア歴訪は成功か」と題された記事の冒頭部分から作成した適「字」補充問題です。
ヒラリー・クリントンはなぜ米大統領選で民主党の候補者指名争いに敗れたのか、答えは簡単。①●備選の序盤で大勝して勢いに乗って対立候補をつぶす計画だったが、それに失敗したときの②●替案を用意していなかったからだ。混戦に持ち込んでバラク・オバマの勢いをそぐことには成功したが、すでに勝負はついており、人生最大の争いで③●略的思考を発揮できずその④●償を払うことになった。
クリントンは知的でタフでやり手だし、その気になれば⑤●嬌だって振りまける。しかし国務長官にとって重要なのは、主な⑥地●学的問題について長期的視野に立った戦略的思考をもつことだ。
原文のWhat Hillary Didn't Do in Asiaの同じ部分から適「字」補充問題を作ると以下のようになります。
Why did Hillary Clinton lose the race for the democratic presidential nomination? Simple. She had a plan A: to romp through ①●●●tial primaries, build momentum and squash her opponents. But when plan A failed, she found she had no ②●●●kup. Even though she successfully scrambled and managed to slow Obama's momentum, the battle was already lost. Clinton failed to engage in ③●●●ategic thinking in the biggest competition of her life, and it cost her.
All this made her a curious choice to become secretary of state. Clinton is intelligent, ④●●ugh, shrewd and, when she chooses to be, charming. But the key to doing her new job well is to ⑤●●●age in long-term strategic thinking on major ⑥●●●political challenges —such as the U.S. role in manaing the rise of Asia.
日本語版の解答は①予②代③戦④代⑤愛⑥政
英語版の解答は①ini②bac③str④to⑤eng⑥geoとなります。
日本語版は必ずしも英語版に忠実に翻訳されているわけではありません。しかしふたつの適「字」補充問題の難易度はそれほど変わらないでしょう。「戦略的思考」「地政学的問題」といった語彙を文脈に合わせて入れていくことが日本語ネイティブにとってそう簡単ではないように、英語原文から作成した問題に英語ネイティブが取り組んで誰でも簡単に解けるわけではないと思います。
TIMEを読む会では、日本にはTIMEやNEWSWEEKに相当するような雑誌はないのか?という疑問が出てくることがあります。端的にいえばありません。日本人読者にとって読みやすい記事を満載した雑誌はあっても、海外で翻訳されて売り物になり日本人読者にもそれなりの素養が要求されてるような報道記事や論説記事が掲載されたニュース雑誌となると、ちょっと思い浮かびません。オピニオン誌を自称するような月刊誌にしても左右問わず仲間内のなれあいが多く、とても外国で売れそうなレベルではないです。
ただ、国際的に通用するレベルのニュース記事がいまは簡単にネットで入手できます。学習者のレベルに合わせて記事を選んで黒塗りの量を調整した適「字」補充問題は、非常に効果的な英語教材になります。「英語を正しく理解しているか否かを知るには、訳してみる以外に方法はない」というのは何ら根拠のない迷信に過ぎません。
ちなみに日本の新聞から適「字」補充問題を作成すると小中学生向けの良質な国語教材ができあがります。
ヒラリー・クリントンはなぜ米大統領選で民主党の候補者指名争いに敗れたのか、答えは簡単。①●備選の序盤で大勝して勢いに乗って対立候補をつぶす計画だったが、それに失敗したときの②●替案を用意していなかったからだ。混戦に持ち込んでバラク・オバマの勢いをそぐことには成功したが、すでに勝負はついており、人生最大の争いで③●略的思考を発揮できずその④●償を払うことになった。
クリントンは知的でタフでやり手だし、その気になれば⑤●嬌だって振りまける。しかし国務長官にとって重要なのは、主な⑥地●学的問題について長期的視野に立った戦略的思考をもつことだ。
原文のWhat Hillary Didn't Do in Asiaの同じ部分から適「字」補充問題を作ると以下のようになります。
Why did Hillary Clinton lose the race for the democratic presidential nomination? Simple. She had a plan A: to romp through ①●●●tial primaries, build momentum and squash her opponents. But when plan A failed, she found she had no ②●●●kup. Even though she successfully scrambled and managed to slow Obama's momentum, the battle was already lost. Clinton failed to engage in ③●●●ategic thinking in the biggest competition of her life, and it cost her.
All this made her a curious choice to become secretary of state. Clinton is intelligent, ④●●ugh, shrewd and, when she chooses to be, charming. But the key to doing her new job well is to ⑤●●●age in long-term strategic thinking on major ⑥●●●political challenges —such as the U.S. role in manaing the rise of Asia.
日本語版の解答は①予②代③戦④代⑤愛⑥政
英語版の解答は①ini②bac③str④to⑤eng⑥geoとなります。
日本語版は必ずしも英語版に忠実に翻訳されているわけではありません。しかしふたつの適「字」補充問題の難易度はそれほど変わらないでしょう。「戦略的思考」「地政学的問題」といった語彙を文脈に合わせて入れていくことが日本語ネイティブにとってそう簡単ではないように、英語原文から作成した問題に英語ネイティブが取り組んで誰でも簡単に解けるわけではないと思います。
TIMEを読む会では、日本にはTIMEやNEWSWEEKに相当するような雑誌はないのか?という疑問が出てくることがあります。端的にいえばありません。日本人読者にとって読みやすい記事を満載した雑誌はあっても、海外で翻訳されて売り物になり日本人読者にもそれなりの素養が要求されてるような報道記事や論説記事が掲載されたニュース雑誌となると、ちょっと思い浮かびません。オピニオン誌を自称するような月刊誌にしても左右問わず仲間内のなれあいが多く、とても外国で売れそうなレベルではないです。
ただ、国際的に通用するレベルのニュース記事がいまは簡単にネットで入手できます。学習者のレベルに合わせて記事を選んで黒塗りの量を調整した適「字」補充問題は、非常に効果的な英語教材になります。「英語を正しく理解しているか否かを知るには、訳してみる以外に方法はない」というのは何ら根拠のない迷信に過ぎません。
ちなみに日本の新聞から適「字」補充問題を作成すると小中学生向けの良質な国語教材ができあがります。