英検準1級&東大・京大・早慶の英語(英単語)は英英方式で突破できる!

英英思考を制するものは英語を制す。英英辞典とネイティブ向け読み物への早期移行が異次元の高速学習を可能にした。

英単語記憶増強法

2007年12月18日 | ボキャビル
 仙台トーストマスターズという英語スピーチサークルで英語スピーチに熱中していたころ面白い経験をしました。スピーチ原稿を暗記する際に論理の流れが明解でないと何度も何度も読んで頭に刷り込むしかなくなりますが、論理的な原稿ならばそれほど繰り返して読まなくとも暗記できます。すべてのスピーチ原稿を暗記したわけではないとはいえ、「論理的なものほど暗記しやすい」という貴重な教訓を得ることができました。

 似たようなことは英単語を学ぶ際にも言えます。一番効率が悪いのはharsh(厳しい)、rational(合理的な)といった具合に英単語の意味をいちいち日本語で覚えていくことです。このやり方には論理的関連性がありませんので「覚えにくく忘れやすい」です。

 しかしコウビルド英英辞典を使えば、

Harsh actions or speech are unkind and show no understanding or sympathy.
Rational decisions and thoughts are based on reason rather than on emotion.

 といった具合に短いながらもストーリー性のある説明で英単語の意味を理解できます。こうして学んでいけば「覚えやすく忘れにくい」わけです。
 ただ、いきなり英英辞典を使い始めても定義文の中にわからない単語ばかりで挫折してしまうケースは少なくありません。english x englishの制作意図のひとつには、そういった状況を避けることがあります。

見出し語は700語ながら英英辞典の説明パターンが網羅されているため、いったんマスターすれば英英辞典を読むのに苦労することはほとんどなくなります。
english x englishで形容詞logicalは、reasonable and sensible in connecting ideas or giving reasonsと定義されています。単語力増強に限らず、logical(論理的)な英語学習が最も効率のいい英語学習法です。

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どくとるマンボウのボキャビル

2007年10月30日 | ボキャビル
北杜夫著「どくとるマンボウ青春期」に以下のような一節があります。

(引用開始)
 彼は『ドイツ単語四千語』という単語集をとうに暗記してしまって、今度は『一万語』というのをやりだした。知っている単語は赤鉛筆で塗りつぶし、おそらく受験には不必要であろう残ったむずかしい単語をせっせと暗記していた。

 私もそれを見ていると不安になって、同じく『一万語』を買ってきて、彼と共通でやりだした。二人が会うと、お互に教科書なんぞに出てこない単語を知っているかと問いあうのだった。

 あるとき彼がふと真剣に言った。

「パピアってなんだっけ?」

私にもそれがわからなかった。

「よく聞いた言葉のようだが・・・」

二人は考え込み、ずいぶんと時間が経ち、ついに彼が叫んだ。

「馬鹿、パピアは紙じゃないか!」

私たちはあきれ返った視線を見交わした。役立たずの滅多に出てこない単語を覚えるのに夢中になりすぎ、一年の教科書の冒頭に出てくるような単語を忘れてしまっているのだ。

「これは大変なことだぞ、お前さん」

「一万語はやめて、四千語をもう一度やるか」

(引用終了)

ドイツ語単語の暗記に熱中していた北杜夫氏も、独独辞典を使っていればこんな悲喜劇を避けられたかもしれません。これは極端な例にしても、英和であれ独和であれいつまでも全面的に「和」を介在させたままの外国語学習では、よほどの努力がなければ伸び悩むことが多いです。難しい単語に取り組んでいるうちにやさしい単語を忘れてしまった経験は多くの外国語学習者に共通するものでしょう。しかし、英英辞典のように外国語だけで書かれた辞書を使って日常的に多読を実践していればまずやさしい単語を忘れるようなことはなく、効率よく外国語力を伸ばせます。
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忘却とつきあう方法

2007年10月23日 | ボキャビル
 「『英英辞典から六択問題を一年に300問作って練習を重ねれば、1800語に加えて英英辞典の定義文と例文を速読速解できる英語力を養成できる』と言われても、自分で作った問題では練習にならないのではないか?」という疑問が生じるかもしれません。ご心配はいりません。人間は忘れる生き物です。たとえ自分が作った問題でも答を忘れてしまうおかげで、単語の復習をしながら英語の思考力を養成できます。

 忘却をおそれる必要はまったくありません。というよりも、「覚えて忘れて覚えて忘れて覚えて・・・」という繰り返しがなければ覚えられないのが単語です。これは日本語でも同じで、何度も何度も用例に触れてようやく使えるようになるわけです。

 忘れるからこそ思い出そうと努力し、考えることができ、たまには奇抜なことを思いつくこともあります。こう考えてみますと、忘却というのは満更捨てたものでもないと思います。
コメント (2)
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