餌台のミカンやバナナへ頻繁に足を運んでくれたメジロが、ここ数日人なれしてきたヒヨドリに圧倒され穏やかになってきました。
わたしの中では最も身近であり続けた小鳥で、心の中では遠ざけたいある思い出でもあり、自責の念に駆られる出来事があります。
鳥の写真は「日本野鳥の会」フォトギャラリーより掲載しています。 https://www.birdfan.net/
五十数年前の小学から中学にかけて、メジロを飼うことが子供たちの間で流行していました。今では非常に柔らかい言葉でしか表現できないのですが、私も松脂の匂いのするヤンモッ(トリモチ)で、たくさんのメジロを窮地に追い込んできました。この悔恨の念から私の現在の鳥に対する気持ちがあると思います。
「子供のころ屋久島のメジロはいい声でよく鳴く。」とか聞いたことがありますが、実は日本国内の亜種(種として独立させるほど大きくはないが、変種とするには相違点の多い一群の生物に用いる分類階級)としては、メジロ、屋久島と種子島のシマメジロ、奄美大島以南の南西諸島のリュウキュウメジロ、伊豆諸島のシチトウメジロ、硫黄島のイオウジマメジロ、南大東島、北大東島に分布ダイトウメジロ、の6種類に分類できるそうです。
現在も西日本を中心に、鳴き合わせの「愛鳥会」があり、定期的に会合が行なわれているそうです。大阪の友人も過去「愛鳥会」で囀りの優劣を競い、「横綱」の称号を与えられたそうです。しかし鳥獣保護法による規制が強化され、鳥が大好きな彼は今ではカナリアなどの飼い鳥を可愛がっているようです。
現在メジロは大分県、和歌山県の県鳥に指定されていますが、中学校の修学旅行先であった大分県別府市の立石山中腹にある遊園地「ラクテンチ」で、冬の時期の遊びの対象でもあったメジロが、たぶん9月ごろだったと思いますが盛んに鳴いていて、当時冬の渡り鳥と思っていましたのでびっくりした記憶があります。
しかし、メジロは留鳥(年間を通して同じ場所に生息する)または漂鳥(暑さ寒さを避けるように山地と平地を季節移動する)です。この時期はすでにカップルでいることが多いのですが、桜の花が散り、蛾や蝶の虫・蜘蛛が多くなってくる4月には山の方へ子育てに帰っていきます。この季節もうしばらくのお付き合いになります。
※写真は中学校の卒業アルバムからで50年前の遊園地「ラクテンチ」のスナップです。
「日本野鳥の会」入会は自然環境保護活動に寄与できますので、興味のある方はもちろん、私のように過去メジロとの関係を後悔している方は、資格も年齢制限もありません。野鳥や自然を大切に思う方なら、どなたでも会員になれます。 HP http://www.wbsj.org/join/join-and-changes/personal/join-gift/ または 電話03-5436-2620 の本部事務局で入会をお勧めします。
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