街探”辻標”八十八か所巡り、「大崎八幡宮」周辺の第3弾は、32番辻標「江戸町(えどまち)/坊主町(ぼうずまち)」周辺を街探しました。今は暗渠となっているあの四ツ谷用水がすぐ目の前に!
大崎八幡宮の大鳥居を過ぎてすぐ、
郷六方面から続く四ツ谷用水に架けられた橋から右手を見ます
民家の境の中を通っているので上から暗渠を眺めるだけですね、迂回しながら32番辻標を目指すとマンションの入り口付近にありました
「江戸町(えどまち)」
仙台開府の頃、江戸の大工がこの周辺に住み、職人町となりました、出身地江戸にちなんで江戸町と称されます。同じように、すぐとなりには石切町があり、石工が多く住んでいました
「坊主町(ぼうずまち)」
八幡町の北側が坊主町、もともとは亀岡八幡宮の周辺を住まいとしていた坊主衆が龍宝寺の東に移されてきて形成された町 坊主とは、藩政時代、城内の案内や接待等に奉仕、自ずと礼儀作法にも通じていました
さらに東に進むと、見落としそうな「仙塩工業用水道導水路」という看板があり
これが現在の四ツ谷用水で、かつての生活用水から工業用水としての役目を果たしています
「四ツ谷用水」本流跡の標柱も見えました
さらに東に続きます
この先、春日神社周辺で四ツ谷用水は、へくり沢と交差し、さらに東へ向かい、仙塩工業エリアの工業用水として重要な役割を担っています
へくり沢周辺を歩いたブログは こちらです
参考資料・引用
「辻標」 仙台市文化財パンフレット第三十五集 編集発行 仙台市教育委員会文化財課
「仙台城下の町名由来と町割」定価1,500円(税別) 著者 古田義弘 発行所 本の森