10月18日、河南省新郷市の男が、路上で誰かと口論している最中に「公安局は俺の一族が仕切っているんだ!」と叫んだ。 (動画スクリーンショット)
10月18日夜、河南省新郷市の路上で、ある男が、別の人と口論していた。
男は「公安局は俺の一族が仕切っているんだ!(公安局是俺家開的!)」と叫んだ。その男の動画がネットで拡散され、物議を醸している。
- よみがえる「流行語の記憶」
どのようないきさつで双方が口論になったかは、分からない。ただ、男は「公安局は俺の一族が仕切っているんだ! 俺の一族には政法委員会(公安・司法・情報機関を束ねる)の人間や、市政府の人間もいるんだぞ!」と口にした。
そこで、その様子を動画に撮っていた女性が、問い詰めた。「市政府の誰が、あなたの家族なの? 名前教えてよ。調べてみようよ」。
そう言われて、男は何も答えなかった。もちろん、口論に興奮して、つい根も葉もないハッタリを口にしただけであろう。その男の言葉が本当だとは、誰も信じはしない。
中国人は「関係(グァンシ)」を重んじる。「自分は有力者に関係(コネ)をもっている」と自慢するのが良くも悪くも中国人の常であるため、こうした場面によく出てくる「良からぬ口癖」は珍しくはない。所詮は、くだらない妄言であるから、聞き捨てておけばよい。
ただ今回の「公安局は俺の一族が仕切っているんだ!」は、ずいぶん以前に、誰もが聞いた覚えのある、あの流行語を思い出させた。「俺の親父(おやじ)は李剛だ(我爸是李剛)」である。
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