12月12日、尹錫悦大統領が国家の安全保障を脅かす中国共産党のスパイ活動に直面して戒厳令を弁護する全国演説を行った。戒厳令は単なる統治行為であり、反乱ではないと大統領は主張し、国家の安全を守るための必要な措置であると述べた。これに対して野党が反対の意を表明した。
尹錫悦大統領は韓国の最大野党「共に民主党」が国会に新たな弾劾動議を提出する前に、テレビで全国向けの演説を行った。
演説で尹大統領は、就任以来、支持率や任期、地位を気にしたことがなく、大統領職を守るためだけなら、国家の憲法秩序を乱す勢力に対抗したり、緊急戒厳を宣言したりする必要は全くなかった。また約300名の兵士が国会に配備されたのは秩序を維持するためであり、国会を解散させたり麻痺させたりするためではないと説明した。
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なぜ戒厳令は発令されたのか 尹錫悦大統領が弁明 野党の国政秩序破壊を示唆
尹錫悦韓国大統領が戒厳令の必要性を弁明。国家の安全を保護する措置として戒厳令を正当化し、全ての政治的責任を受け入れ、最終的には国民と共に戦うと誓った。
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