4月24日、与野党が岸田文雄内閣の中間評価と位置付けた衆参5補欠選挙は、自民党が「4勝1敗」しながらも次期総選挙で圧勝を確信できるほどの勝ち方ではなかった。
写真は20日、首相官邸で共同取材に応じる岸田首相(2023年 ロイター/Issei Kato)
[東京 24日 ロイター] – 与野党が岸田文雄内閣の中間評価と位置付けた衆参5補欠選挙は、自民党が「4勝1敗」しながらも次期総選挙で圧勝を確信できるほどの勝ち方ではなかった。それでも首相が近く解散の判断をするとの思惑は消えず、選挙をにらんで与党内から財政拡張圧力が強まりかねない。景気減速の足音も聞こえ、防衛費増額の負担議論などにも影響が出る可能性がある。
23日投開票された補選で、自民党は5選挙区のうち衆院千葉5区と山口2区、同4区、参院大分選挙区で勝利した。「政治とカネ」の問題による辞職を受けて実施された千葉5区も勝ち、専門家からは「党内では3勝2敗との見立てが多かった。4勝1敗なら万々歳」(法政大大学院の白鳥浩教授)との声が出ている。
補選では、物価高や少子化にどう対処するかに加え、外交・安全保障戦略なども争点となった。それぞれを重要政策に掲げる岸田政権にとっては「一定の評価を得た格好で、(5月の)広島サミット後の早期解散に弾みがついた」と、白鳥氏は語る。
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焦点:不安残した自民「4勝1敗」、総選挙にらみ財政拡張圧力も
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