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アングル:米ロが中距離兵器を再配備、中国巻き込み軍拡競争複雑化

2024-07-22 | 時事・ニュース

 7月17日、 米国は40年前、ソ連の中距離弾道ミサイル「SS20」に対抗するため、核ミサイル「パーシングII」と巡航ミサイルを欧州に配備した。写真は2017年8月、ハワイ・カウアイ島の太平洋ミサイル試射場から演習で発射された中距離弾頭ミサイル。米海軍提供(2024年 ロイター)

 

[ロンドン 17日 ロイター] – 米国は40年前、ソ連の中距離弾道ミサイル「SS20」に対抗するため、核ミサイル「パーシングII」と巡航ミサイルを欧州に配備した。この動きは冷戦の緊張をあおったが、一方で数年後の歴史的な軍縮合意にもつながった。

米国とソ連は1987年12月、射程距離500―5500キロの地上発射型弾道ミサイルと、核弾頭もしくは通常弾頭を搭載可能な巡航ミサイルを両国で全廃する二国間条約「中距離核戦力(INF)全廃条約」で合意。ソ連のゴルバチョフ書記長は米国のレーガン大統領に「この苗木を植えたことはわれわれにとって誇れることだ。いつの日か巨樹に育つだろう」と語りかけた。

この苗木は2019年まで生き延びたが、この年に当時のトランプ米大統領はロシアが合意に違反しているとして条約を破棄。その後米国とロシアは新たな兵器配備計画を打ち出しており、INF全廃条約の崩壊がいかに危険なことだったかが今になってようやく明白になりつつある。

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アングル:米ロが中距離兵器を再配備、中国巻き込み軍拡競争複雑化

国連軍縮研究所のバクリツキー氏は、たとえロシアと米国の両国が軍拡は無意味だとの考えに至っても、米国は中国のことを考えてINF全廃条約の復活には動けないと指摘する。

 

 


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