唐の時代、李皋(りがお、733~792年)が温州に在任していた時のことです。李が視察に出かると、年配の婦人がさめざめと泣いているのを見かけました。不憫に思った李は、婦人になぜ泣いているのかと聞きました。婦人は、「私には二人の息子がおります。名前は、李鈞(りじゅん)と李锷(りあ)です。息子たちは功名富貴を求めて故郷を離れ、二十数年も経ちましたが、一度も家に帰って来たことがありません。今の私は、たった一人で貧乏暮らしを送っています」
婦人によれば、彼女の息子たちはすでに出世していました。李鈞は朝廷の侍御史(じぎょし)に上り詰め、李鍔は京兆府の法曹の官位に就き、二人とも才覚が優れていました。李皋は婦人に言いました。「家庭にいても、社会にいても、人は親孝行をし、年配者を敬うべきです。何よりも先に、これを実行してから、勉学などに励むべきでしょう。李鈞、李鍔のような親不孝者は、朝廷で官位に就かせることはできません」
李皋が朝廷に内奏すると、皇帝は二人の免職、および終身不登用を命じました。周りの人々も、二人との付き合いを避けるようになりました。
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親孝行できぬ者は官位に就くべからず
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