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高智晟著『神とともに戦う』(5)「天は自ら助くる者を助く」
弁護士試験は、極めて苦しいものだった。中国には、「大禹は治水という大事業を成し遂げるまで、決して家に帰らなかった」という言い伝えがある。私は試験前の3ヶ月間、新疆で、ほかの受験生4人と、一泊2元の部屋を共同で借りた。毎日明け方5時まで勉強し、冷水で顔を洗ってから出勤した。あの当時、気持ちが極めて高揚していて、「今年の合格者が1人だけだったら、それは自分だ。自分こそ将来の弁護士だからだ」と思っていた。あの高揚した気持ちが支えとなって、私はその年に合格することができたのである。
今思うと、随分とドラマチックなことがあった。毎年弁護士試験の前には、弁護士学会の招きでベテラン弁護士が受験生へ講義を行う。94年の補習授業には、500名余りが受講した。若者はライバル心が強いから、私のような低学歴の受験生は、多くの者に見下された。あの日の休み時間、遊んでいる彼らに私は言った。「ある数字を知ったら、そんなに浮かれてはいられない。もし、新疆の受験生が全国レベルと同じだったら、今年この500人の中で合格者はわずかに5人だ」
その時、ある偉ぶった20才位の大尉クラスの軍官が、私に向かって......
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