この頃、華人圏では中国のとある店にあるUFOキャッチャーの景品が「ガチョウ」であることを「不適切」と考える愛国市民と店主との「口論通話」が話題になっている。(SNS投稿動画よりスクリーンショット)
タイトル冒頭の「文字の獄(文字獄)」とは、文書に使われた文字や語句をもとに反体制思想の者をあぶり出し、極刑をふくむ弾劾を加えるという、一種の粛清を指す。
「文字の獄」は中国史上に複数回みられた現象だが、特に有名なのは清代中期の康熙帝から雍正帝のころ、反清反満分子を摘発するために行われた「文字の獄」である。ただし1949年以降、共産主義の中国になってから起きた「海瑞罷官」なども、広義の意味では「文字の獄」にちかい。
いずれにしても、実態としては、文字の用法にかこつけた「こじつけ」や「揚げ足取り」の性格が強く、政敵を倒すための陰謀だとも言える。
余談ながら、いくらか似た事例を日本史に求めるならば、徳川家康が豊臣秀頼に難癖をつけた「方広寺鐘銘事件」が挙げられる。梵鐘の銘文「国家安康」が、家康の名前を分断している。「これは呪詛に違いない」と大御所・家康は激怒し、また激怒したように見せる演技によって豊臣家に一層圧力をかけていくのだ。
話が飛ぶが、日本のゲームセンターでよく見かけるクレーンゲーム、いわゆる「UFOキャッチャー」というのが中国の同様の遊戯施設にもある。
この頃、華人圏のSNS上では......
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現代版「文字の獄」の幼児性 UFOキャッチャーで「ガチョウを捕まえるな」とは?=中国
現代版「文字の獄」は極めて幼児的なものだった。ゲームの景品の「ガチョウ」が中露関係を悪くするという荒唐無稽。これも中共の洗脳の成果である。
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