写真は2023年8月1日、洪水から避難する中国河北省涿州市の住民。(CNS/AFP via Getty Images)
河北省涿州市をはじめとして、人為的な「ダム放水」により水没した被災地では、依然として危機的な状況が続いている。
一時は完全水没の危険もあった涿州市だが、今では水が引き始めているところもある。しかし、後に残されたのは生活の全てを失った被災民と、膨大な泥の山であった。不幸にして亡くなった人の遺体はほとんど収容されておらず、折からの高温で顔も分からぬほど腐乱している。
飲用できる清潔な水はない。食料や医薬品も全く足りない。電気が使えないため夜は真の闇となり、通信手段であるスマホも役に立たない。衛生状態は劣悪で、伝染病などの二次災害が発生する可能性が極めて高くなっている。
そのようななか、中国各地から現地政府へ寄贈された救援物資が被災民の手に届いていないことが明らかになった。「政府関係者によって転売される恐れがある」という懸念の声が上がっている。
- 救援物資が被災民へ届かず、倉庫に山積み
- なぜ増水前に避難しなかったのか?
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