上海市内の横断歩道を、うっかり赤信号で横断した歩行者がいた。それをビッグデータが特定し、その携帯に「罰金切符」が届いた。(SNS投稿動画よりスクリーンショット)
中国の各地方政府は今、深刻な財政難のなかにある。それは上海のような大都市でも例外ではなく、その傘下にある公安警察部門も同様である。いつ減給や給与の停滞が起きるかわからない。彼らも内心、びくびくしているのだ。
そこで中国の警察は今、少しでも収入を増やすために、全力をあげて交通違反の「罰金とり」に躍起になっている。
市内のあちこちに検問所を設ける交通警察は、何がなんでも「違反」の理由をつけて罰金を科そうとする。それはもはや、本来あるべき社会秩序の維持のためでは全くなく、社会を一層混乱させる原因にもなっているのだ。
- ついに始まった「歩行者からの罰金徴収」
- 「監視カメラ」を何に使うのか?
- 「上海は、どうしてこうなったのか?」
- 史上空前、大規模な「罰金とり」
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赤信号見落とし、道路わたった歩行者にも「罰金」 暴走する監視カメラ大国=中国 上海
上海市内で、うっかり赤信号を見落として道路を渡った人に、交通警察から「罰金の通知」が届いた。監視カメラのビッグデータが証拠だという。
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