4年前の夏のこと。 Aちゃん(中1)は突然、眠れなくなり、
9月には昼夜逆転。~~眠れないので、朝が起きられない~~
その結果、登校がつらくなり、登校拒否が始まりました。
Miz 整体室には、翌年1月(2009年)に来室しました
体が透き通ったように白く、血の気がない女の子。
食べるとムカムカして嘔吐感が出るので、食事もろくに口にしない。
Aちゃんは、足をはじめ体中が冷たく、極端な虚弱体質になっていました。
「テニス部に入って、半年前までは明るい元気な子だったのに・・。
~~どうして急に、こんな風になったのか・・??・・」
悩みながらも、明るく包容力のあるお母さんが、Aちゃんの救いでした。
元気な体づくりを目標に、Aちゃんの体の変位を修整しながら、
目が弱いのに、携帯を寝るまで見続ける癖をストップしたり、
「絵を描くことが好き」と言うAちゃんに、絵を描くことを勧めたり
その年の8月、「夜が眠れるようになってきて、
朝7時頃「お腹が空いた」と起きてきて、よく食べるようになった」
という報告があり、喜んだのもつかの間~~、
階段から転げ落ちたり、学校との行き違いがあったり、
ノロウィルスに感染したり、秋風邪を引いて鼻づまりになり、、、、
再び「夜眠れない、朝起きられない」の症状がひどくなって、
部屋に閉じこもるようになり、2010年1月を最後に、
Miz 整体室にも、姿を見せなくなりました。
~~~Aちゃんの手助けが、出来なかった・・という敗北感。
Aちゃんとのことは、Miz 整体にとって、大事な課題にもなりました。
~~~それから、2年半が経ちました。
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昨夜、昔の剣道の仲間たちと、居酒屋で集いました。
久しぶりの集まりで、昔話に笑い転げながら、料理を堪能。
注文を取りにくる従業員の娘さんが、
可愛くて、元気でハキハキしていて、とても気に入ってしまって、
「お嬢さんは、いくつ?」 なんて、年齢を聞いてしまいました。
「18です。・・アルバイトです」
「まぁ、そんなに若いんだ」
「あの~、・・・もしかして、お客さん、
整体のセンセイじゃぁ、ないですか?」
「そうだけど・・」
「私、前にお世話になったことがあるんです。中学生の時・・」
「・・・う~ん・・思い出せないわ・・。ごめんね」
「いえ」
それから・・ずーと考えて、、、もしかして・・・あの中学生の女の子?!
厨房の近くに行ってみると、その娘さんがいました。
「思い出したんだけど、もしかして、登校拒否をしていたお嬢さん?
絵のスケッチを描くのが好きだった、、、あのお嬢さん?」
「ハイ、そうです。その時はお世話になりました。
~~センセイにお礼に行きたいと思ってたんで、会えてうれしいです」
「こんなに元気になって、ねえ。・・・うれしいっ!」
「・・ハイ・・・・」
今のAさんの元気姿は、あの頃の血の気のないAちゃんと、あまりにも違い過ぎて、思い出せないのも当たり前だわね!
絵のモデルとして差し上げたピノちゃん(模型人形)を、今も持っているそうです。
「お聞きしていいかな?・・元気になったキッカケは 何だった?」
「う~ん、、居酒屋で働くようになってから、だと思います」
「そう・・・。良かったわねぇ。 また、会いたいね」
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剣道仲間の話は盛り上がって、お開きは12時近くになってしまいました。
厨房の前は、男の従業員のみ。
女の子のアルバイトさんは、もう、帰ってしまったようでした。
人の成長は、いつ芽が出るかわかりませんが、
「Aさん花」のタネは確実に蒔かれていたんですね~。
~~Aちゃんのことは、ずーっと気になっていて、でも、元気なAちゃんを想像することは出来なかったから・・・ほんとにうれしかった!
居酒屋で働くAちゃんは、こんな感じ。かわいくて、心のサービスが伝わってくるような女の子。久しぶりに「すばらしきかな、人生」とか思っちゃった。