みーばぁ整体室より: 体の謎とバトルの日々

みーばぁ整体室の現場では、病気や痛みや体の謎を解きつつ施術が進みます。謎が解けると施術も上手くいく。それが楽しいの。

脳脊髄液減少症 = 知られざる苦痛=に想う 1

2011-10-16 | 脳脊髄液減少症に想う

他の誰にも理解してもらえない苦痛、

自分にしか分からない、身体的な苦痛、

そのような病態をかかえている人が、沢山います。

脳脊髄液減少症も、その一つの病態でしょう。

------激しい頭痛、吐き気、めまい、四肢のシビレ

------全身性の倦怠感、思考力低下、視力減退


他人は助言してくれます。

「悩んでいてもどうにもならない。前向きに明るく生きよう!」

「がんばれ」・・「甘えるな」

「我慢しかない。誰だって苦しみを我慢して生きてるんだ」


脳脊髄液減少症というのは、

脳や脊髄を流れる髄液が漏れ出して、激しい頭痛、吐き気、めまい、手足のシビレなど、多岐にわたる苦痛が患者さんを襲います。

この病態に気づいたのは、篠永正道先生(現在、国際医療福祉大学熱海病院脳神経外科教授)で、2002年に学会で発表しましたが、医学界で注目されませんでした。

 先生は研究会を立ち上げ、患者さんと共にブラッドパッチ硬膜外自家血注入)療法の保険適用を訴え、NPOを設立し、復旧活動を進めてきました。

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私はこの病態について、頭の片隅でずっと疑問を持っていました。

それは、病状に悩む K.A.さんとの交流があったからです。

・・・そして、

去る10月15日、NHKのテレビを見ていたら、

「脳脊髄液減少症、初の診断基準」というニュースが飛び込んできました。

診断基準に適応すれば、今後、患者さんには健康保険が適応されるようになるそうです。

「よかった!、一歩前進だ」

患者さんも、いえ、K.A.さんも、ほんの一歩ですが前進したことを喜んでおられることでしょう。

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しかし、問題はまだ残っています。

100人の患者さんを、新基準で診断したところ、実際に髄液の漏れが確認できたのは16名しかいなかったというのです。

残り84名は、基準外。・・髄液の漏れが見られず他の原因も考えられるということです。

基準外の患者さんの方が多いということは、辛い病態の原因が他にもある、ということを暗示しているのでしょうか。

 



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2 コメント

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Unknown (ポッポ)
2012-02-09 15:49:52
報道ステーションの特集でやっていました。
思わずブログを思い出しました。

http://www.tv-asahi.co.jp/dap/bangumi/hst/news/detail.php?news_id=23224
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脳脊髄液減少症 (Miz(みーばぁ))
2012-02-10 22:39:31
報道ステーションで脳脊髄液減少症が紹介されたのですね。
先程調べたら、脳脊髄液減少症の検査では保険が適用されるようになったものの、まだ治療には保険が適用されず、自費治療なんだそうです。・・・体の辛さと費用の辛さの二つを抱えた患者さん、辛いわねぇ。
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