こんにちは、ファーティマ松本です。
前回は、ムーサ(モーゼス)を先頭にユダヤ人がエジプトから逃げるお話をしました。
ムーサさん(平安あれ)は、さすが神様に選ばれた預言者だけあって、後ろからファラオ軍が迫って来ても、動揺する事なくこう言いました。
「いや、いや、いや、絶対大丈夫だ。
なんと言ったって、私の主は私とずっと一緒にいてくれるんだから。」
このブレない姿勢がすごいですよね。
どんな状況でも、絶対に大丈夫!
なぜなら、私の主がずっと一緒にいてくださるのだから、とフツーに言えるのが預言者さん達なのでしょう。
見習いたいものです。
では、今回はその後何が起きたのかを見ていきたいとおもいます。
クルアーンによるとこうです。
「われらはムーサーに、「あなたの杖で、海を叩け」と啓示した。
(彼がそう)すると、それ(海)は割れ、全ての割れた部分は、大きな山のようになった。」
(26:63)
この部分について、今日は少し考えてみたいと思います。
神様はムーサさんに、あなたの杖で海を叩け、とおっしゃいました。
これって、面白くないですか?
なぜなら、神様は何でも出来るお方なのですから、別にムーサさんが杖を使って海を叩かなくっても海を割ることなんて簡単だったはずです。
では、なぜ神様はムーサさんに杖と使って海を叩くよう命じたのでしょうか。
まず、考えられるのは、
私達サイドの行動の大切さ、です。
イスラム教では、この行動というのが非常に大切なんですよね。
ただ単に、神様にお願いをして、結果を待つという態度はだめなんです。
例えば、簡単な例になりますが、仕事がないという時、
神様に仕事を与えてくださいとお願いをすることはとても良い事です。
でも、その後、何もしないで家で寝ていてはだめですよね。
ある程度は、自分で探す努力というのをしないと。
クルアーンの中で、このような節があります。
「本当に、アッラーは人々の置かれている状況を変えない。人々が自らの状態を変えない限りは。」(クルアーン 13:11)
まずは動く、というのが大事なようですねえ。
ただ、頑張って行動、努力をするだけでなく、神様にもお願いをする。
そして、お願いをする時は、必ず神様からの援助があると信じることが大事です。
海を叩く様に命令された時、ムーサさんは、
「杖で海を叩いたからって何になるんだよ?」といった態度ではありませんでした。
自分の頭の中では、何だそりゃって思うような事でも
「私は、神様を信じる、神様の言う事を信じる、神様がやれっていった事はやる。
そして必ずわが主がこの困難からお救いくださる。」
といった対応を取りました。
そんなムーサさんに、神様はものすごい援助を与えられましたよね。
(いやー、援助の形が人間の想像を遥か彼方に超えてますけれど。)
預言者ムハンマドさん(平安あれ)は次のように言われました。
「もしあなた方がアッラーを真に信頼しているのであれば、アッラーは鳥を養うようにあなた方を養われるだろう。鳥は朝に空腹で巣を出て行き、夕方には満腹で戻ってくる。」
鳥って、今日食べ物が見つけられるかどうか分からなくても、毎日ちゃんと巣を出て餌を探しにいきます。
鳥が毎朝巣を出て餌を探すように、私たちも人生の中で自分の目的を達成するためには、やはり行動を起こさないといけません。
何しろ行動をしていくことが、アッラーの恩恵を受けるための鍵となるからです。
もちろん、行動するだけではよろしくなく、
アッラーの援助がある、という確信を持ちながら、自分にできる事をし続けるという姿勢が大事です。
鳥が、どこに餌があるのか分からない状態でも飛び立つように、私たちも未来がどうなるか分からない中でも信頼を持ち、一歩を踏み出す勇気を持ちたいものです。
「アッラーが必要なものを与えてくださる」と信じて巣を出る(努力する)ことが、人生の成功への第一歩。
しかし、その結果は神様にお任せしてしまうのが良いと思います。
自分サイドで出来るのは、行動と努力だけ。
神様に結果を委ねる事によって、心の平安を得ることができる様になると思います。
ちなみにですが、マリア様がイエスをお産みになる時、神様はなんとお告げになられたかご存知でしょうか?
「またナツメヤシの幹を、あなたの方に揺り動かせ。
新鮮な熟したナツメヤシの実が落ちてこよう。」(クルアーン19−25)
これ、マリアさんがお腹が大きくて、陣痛に苦しんでいる時ですよ!!
そんな時でも、ナツメヤシの幹を揺り動かせと仰ったんですねえ。
まあ、ガンガン幹を揺らしまくれってわけではないでしょう。
ちょっと、ちょっとで良いんです。
少し自分で何かやりましょう、といった感じだと思います。
マリアさんが少し触った位の感じかどうか分かりませんが、神様はナツメヤシの実をたくさんお与えになられました。
また、また、ちなみにですが、ナツメ(デーツ)って妊婦さんにとても良い食材らしいですよ!
栄養価が高いだけでなく、陣痛を和らげたり、出産を楽にしてくれる効果があるそうです。
すごいですね。
神様からの命令が、自分の中で?といった物でも信じてやる。
そして、自分の現状を変えたかったら、まずは自分から行動を起こす。
最後に、行動をしながら必ず神様の援助が来ると信じることが大切であるということを
今回は書いてみました。
今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!
=========================
アマゾンから電子書籍発売中!
『神様に一番近い人の頭の中身」
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生きる気力を失っていた樹里の前に現れたのは、
サウジアラビアからの研修生、アハメッド。
アハメッドと同じ職場で働くうちに、樹里は今までとは
全く違う考え方というのがあることを知る。
幸せとは、
成功とは、
お金とは、
そして、イスラム教とは?
人生というものを、今までと違った見方で見られるようになった樹里は、
一歩を踏み出せるようになるのでしょうか。
「イスラム的現世の歩き方」
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イスラム的な人生の処世術!
あなたは何のために生まれ、何をして生きていけばいいのでしょう。
人生の目的は?
せっかく生まれてきたのです。
神様に守られた平和な現世を歩きたくはありませんか。
そして来世では、天国に入って
”永遠に” ”幸せ” に暮らしたくはありませんか。
方法はとてもシンプルです。
今まで知らなかったイスラム教に出会える本です。
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前回は、ムーサ(モーゼス)を先頭にユダヤ人がエジプトから逃げるお話をしました。
ムーサさん(平安あれ)は、さすが神様に選ばれた預言者だけあって、後ろからファラオ軍が迫って来ても、動揺する事なくこう言いました。
「いや、いや、いや、絶対大丈夫だ。
なんと言ったって、私の主は私とずっと一緒にいてくれるんだから。」
このブレない姿勢がすごいですよね。
どんな状況でも、絶対に大丈夫!
なぜなら、私の主がずっと一緒にいてくださるのだから、とフツーに言えるのが預言者さん達なのでしょう。
見習いたいものです。
では、今回はその後何が起きたのかを見ていきたいとおもいます。
クルアーンによるとこうです。
「われらはムーサーに、「あなたの杖で、海を叩け」と啓示した。
(彼がそう)すると、それ(海)は割れ、全ての割れた部分は、大きな山のようになった。」
(26:63)
この部分について、今日は少し考えてみたいと思います。
神様はムーサさんに、あなたの杖で海を叩け、とおっしゃいました。
これって、面白くないですか?
なぜなら、神様は何でも出来るお方なのですから、別にムーサさんが杖を使って海を叩かなくっても海を割ることなんて簡単だったはずです。
では、なぜ神様はムーサさんに杖と使って海を叩くよう命じたのでしょうか。
まず、考えられるのは、
私達サイドの行動の大切さ、です。
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ただ単に、神様にお願いをして、結果を待つという態度はだめなんです。
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でも、その後、何もしないで家で寝ていてはだめですよね。
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そして、お願いをする時は、必ず神様からの援助があると信じることが大事です。
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(いやー、援助の形が人間の想像を遥か彼方に超えてますけれど。)
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