神に帰る生き方

せっかく生まれてきたのだから、心平安に生きていきたい!と思う。

預言者さん(平安あれ)の場合

2020-08-21 08:52:09 | イスラム教
この記事は2020年8月に私がメルマガに書いたものです。
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◎神に帰る生き方
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ムーサ(平安あれ)のお母さんはタワックルのお手本である、
と前回は書いてみました。


先週はタワックルの精神をよく表す代表者として
ムーサ(平安あれ)のお母さんを紹介しました。

今週は、、、、

お待たせいたしました!
私たちのお手本中のお手本でいらっしゃる
預言者ムハンマドさん(彼の上に平安あれ)のご登場です。

彼は、たくさんいた預言者達(彼ら全員に平安あれ)の最後を締めるお方。
リレーで言ったら、超大事なアンカー的存在。
もちろん、めちゃくちゃ神様から愛され、守られていた方です。
にも関わらず、想定できる全ての事に対応すべく
あらゆる対策をとって、”行動”をしていました。


彼(平安あれ)は、預言者になるまではフツーの人でした。
普通と言っても、ものすごく誠実であったため
人望も高く、周りの人から愛される存在だったのです。
しかし、イスラム教を布教し始めると
それを嫌がる人たちから圧力がかかり始まります。
圧力が迫害へ変わり、多くの命が失われました。
そんなメッカでの辛い生活は、なんと13年も続きました。
迫害を逃れるため、人々は少しづつメディーナへ移住します。
もちろん、預言者さん(平安あれ)も教友のアブーバクルとともに
メディーナを目指しました。

今週ご紹介するのは、彼らがメッカを逃れメディーナへ向かう時のお話です。
彼ら二人の移住劇、これがまさに”タワックル”そのものなんです。


神様からメディーナへ移住することを許された預言者さん(平安あれ)は
許可が出たその日のうちにメッカを旅立ちます。
(預言者というのは、神様の許可無くして勝手に移住できないみたいですねえ。)
同行するアブーバクルさんはこの日のために
ラクダを2頭、ちゃんと用意してありました。

ラクダを用意するのって、ものすごい時間がかかるってご存知でした?
(私は知りませんでした。)
車であったら、ガゾリンスタンドに行って満タンにすれば用意は済みますが
ラクダの場合はそうはいかないようで、、。
ラクダさんは、ご存知のように長い間水やご飯を食べなくても
砂漠の旅を続けることができます。
でも、そのためには旅に出る前に、
水をたっぷり飲ませ、餌もしこたま食べさせておかなければなりません。
なんとそれをするのに、一ヶ月以上も必要らしいですよ!!(お腹パンパン!)
教友のアブーバクルさんは、一ヶ月以上も前からその日のために、
ラクダに水を飲ませ、餌を思いっきり与えていたわけです。
ちなみに私、このアブーバクルさんが大好きでありまして、、、(o^^o)
(あっ、どうでもいいことでしたね、(^◇^))

さあて、メッカからメディーナへ向けて移住の始まり!
出発はもちろん真夜中、みんなが寝静まっている時間を狙います。
神様が守ってくれるから大丈夫と、真昼間に堂々を出て行ったりはしません。
事を成就させるために、ありとあらゆる策を練っていかないと。
(タワックル精神!)
面白いのが、メディーナはメッカから見たら北にあるのですが、
なんと!二人は北ではなく、南へ向かうんです。
(追っ手を巻く為ですね。)
南へ向けて行くこと約2時間、山の中に小さな洞穴があリます。
そこで3日間隠れることにしました。
洞穴と言っても、大人二人がかろうじて入れるような広さのものです。

さて、追っ手もアホではありませんからね。
二人が北へ行っていないようであるのが分かると、南に下りてくるんです。
そして彼らが隠れている洞穴のすぐ近くまで来てしまいます。
身を寄せて小さくなっている二人。
見つかるのも時間の問題のように見えました。
実際にアブーバクルさんは、小さな声で預言者さん(平安あれ)にこうおっしゃいました。
「預言者様、彼らが少しでも下を見たら我々のことを見つけてしまいます。」
それに対し、預言者さん(平安あれ)はこう答えられたそうです。
「アブーバクル、彼らに一体何ができると言うんだ。
 我ら二人、そして第3者にアッラーがいらっしゃるんだぞ。」

ウーッ!!
もうかっこよすぎでしょ!
ありとあらゆることを想定しながら、
自分にできる最善のことをする。
そして、あとは神様に思いっきり頼り切る。
ウーン、このお二人ホントすごいですぅ。

さあ、こんなお二人の頑張りに対し、神様は何をしてくださったでしょうか。
一説によりますと
洞穴の入り口に蜘蛛の巣を張ってくださったそうです。
蜘蛛の巣が張ってあるということはすなわち
人間の出入りはしばらくなかったよ、というサインになります。
そのおかげで、
敵陣は、どこかに行っしまったということです。
めでたし、めでたし。



預言者さん(平安あれ)の人生を勉強するのは色々な意味でとても大切です。
彼の人生からたくさんのことが学べますからね。
何が学べるって、、それは、、
やはりタワックルの精神ではないかと思うんです。
彼の人生は、
計画(あらゆることを想定する)
行動(自分ができる最善のことを真剣に行う)
そして、
結果は完璧に神頼みにする、ということの連続です。

彼(平安あれ)のように、タワックルする人を神様は愛されるんだな
というのがよく分かります。


神様からの助けを願うのであれば、
計画と行動は欠かせません。
奇跡というのは、それら無くしては起きないのです。
神様からの助けが奇跡として現れてくれるためには、
私たちサイドからの真剣な計画と行動、そして、神様に頼り切る気持ち、
そういったものが大事なのでしょう。


神様もクルアーンの中でこうおっしゃっています。

「アッラーを畏れる者には、彼は解決の出口をつくられる。
 人が考えもしない所から、お恵みを与えられる。
 アッラーを信頼する者には、アッラーは万全であられる。
 本当にアッラーは御意を完遂なされる。」
(クルアーン65:2〜3)

このタワックル精神を自分たちの人生に応用させることができたら、
随分と生きるのもラクになるのではないかな、と思います。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!
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