毎日が観光

カメラを持って街を歩けば、自分の街だって観光旅行。毎日が観光です。

待乳山への散歩4

2009年11月18日 17時51分24秒 | 観光
 自転車でシャーっと通ったことならある、吉原。
 歩くとなると、なんだか大変なところだったのだ。チキンであることは重々承知。でも、今でもこんなにすごい街だったとは知らなかった。すごい。道の両脇に風俗店、交差点で見渡せばその左右の通りも風俗店。
 それぞれの店の前には背広姿の男性たち。目を合わせず、場違いなとこに来てしまい申し訳ありません的風情全開で通り過ぎるわたくし。チキンだ、あまりにも。
 いや、すごい、ここ。電気店をすべて風俗店に置き換えた秋葉原という感じ。
 出勤途中とおぼしき女性とすれ違う。池袋とか新宿とかの繁華街だと風俗にもそれぞれの段階があって、直接的な性サービスだけでなく、接客業の人もいて、すれ違う女性も華やかだったりするんだけれど、ここは、なんというか遊びのない風俗街。女性の雰囲気も重厚です。池袋の女の子がシャーマン戦車なら、吉原の女性はティーゲル戦車だ。いや、太ってるとかじゃなく。というか、わかりにくい比喩だな、それ。
 もちろん写真など撮れず、街を通り過ぎるのみ。


 見返り柳までやって来て、「今日はこれぐらいで勘弁してやる」などとむなしくつぶやくふりをして自分をなごませようとする。
 吉原は江戸的な情緒を失い、21世紀の風俗街となったわけだ。そう言えば若手経営者のセミナー(おお、わたくしってそうゆうとこに顔を出していたのか、以前)で、吉原みたいな風俗街は税金がとりやすいのでそれほど取り締まりが厳しくないと雑談みたいに聞いたことがある。いつなくなるかわからないような泡沫的な風俗店は取り締まるけれど、事前の設備投資を回収するのに持続的に営業を続けなければならない、いわゆるソープランドなどに対して取り締まりは行われないんだそうだ。ニュースで報道される風俗店の取り締まりって、風営法に基づく届け出をしていない外国人経営の店が多いけれど、そういう店は基本的に税金を納めていないからなんだろう。ちなみに、そのセミナーを受け持った税理士が言うには、ソープランドで働く女性たちはその店の従業員として扱われず(そうすると店が売春させることになってしまうから)、店の一部を借りて営業する個人事業主として税務上扱われるらしい。
 プロ野球選手と一緒です、と彼は言って笑った。
コメント
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