E46 のち ぎんびー時々ナナエフ

腰痛おやぢのつれづれ日記

2月に読んだ本

2024-03-04 12:42:40 | book
ちょっと、ちょっと、もう3月ですよ。
どうします?(^^;
もうちょっとすると、もっと暖かくなって、ボーっとしたくなりますよね。
ま、私はいつもボーっとしてますけど。(^^;

さて、2月に読んだ本の紹介です。
 
2月1冊目、今年9冊目は、ルイス・ベグリー著、高橋結花訳「アバウト・シュミット」
 

 
直訳すると「シュミットさんについて」
 
装丁には映画原作、ゴールデングローブ賞等の文字。
 
確かに、シュミットさんの個人的な事について書かれています。
 
弁護士だったシュミットさん、奥さんにガンが見つかり早期退職して奥さんを看取ります。
 
娘が元部下の弁護士と結婚するのですが、宗教が絡んだり、ある種の凝り固まった考え方から対立したり。
 
そこには、人種差別や宗教観、貧富差、契約社会の問題等々。
 
何か読んでても、あまり楽しくありません。
 
ゴールデングローブ賞?
 
ジャック・ニコルソンの名演技が光ったのかも知れません。(^^;



10冊目は、「短編工場」
 

 
2000年代「小説すばる」に掲載された短編小説12編です。
 

 
こういった短編集、面白いですね。
 
色んな作家さんの作品が読めて。
 
あぁ、この人こういった文章書くんだ・・・・とか、この人の作品面白い!とか。
 
普段どうしても、気に入った人の作品に偏りがちになるので、読んだことのない作家さんの作品を読めるのは助かります。(^^;
 
今回も、乙一さん「陽だまりの詩」や熊谷達也さん「川崎船」はよかったです。
 
乙一(おついち)さんは福岡県生まれって事で親近感を持ってたんですけど、なんと昨年豪雨水害にあった久留米市田主丸町の生まれだったんですね。
 
知りませんでした。
 


11冊目は伊藤計劃×円城塔「屍者の帝国」
 

 
これは、1月に読んだ「虐殺器官」が面白かったものだから、伊藤計劃を探していたらこの本があったので購入しました。
 
この本も面白いです。
 
SF作品なんですけど、どうやったらこんな物語ができるのか、実際の歴史と空想の物語が一緒になって、本当にあったことじゃないのか?って思わせる。
 
ただ、最後の方が禅問答のようになって意味不明。(^^;
 
しかし最後の最後の終わり方も面白い。
 
作者がダブルネームになっていたので、どうしてかな?って思ってたら、何と伊藤計劃さん2009年に34歳の若さで亡くなっていたのですね。
 
それで、途中から円城塔さんが引きついだ作品となったようです。
 
伊藤計劃作品は、あと1冊「ハーモニー」という作品があるようなので、見つけたら買って読んでやろうと思っています。
 
 

12冊目は乙一「暗黒童話」
 

 
「短編工場」の中の「陽だまりの詩」がよかったものだから、何か読んでやろうと思って手に取った一冊です。
 
読んでみたら、「陽だまり・・」とは違って、何かミステリーホラー的な作品でした。
 
奇抜って言うのか、ちょっと気味が悪い感じでしたね。
 
ま、もちょっと別のものも読んでみたいと思います。
 


13冊目は日本ベストミステリー選集「暗闇を見よ」
 

 
これも13名の作家さんの短編集です。
 

 
どれも面白いんです。
 
ちょっと気味が悪い作品もあります。
 
この短編を基準に作家さんを知り、作品を手に取れますからね。
 
この本にある法月綸太郞「引き立て役倶楽部の陰謀」を読んで、アガサ・クリスティを読みたくなりました。(^^;
 


14冊目は村上春樹「海辺のカフカ」
 

 
村上春樹の作品の中でも結構好きな作品です。読み返しました。
 
以前読んだ「海辺のカフカ」と今回読んだ「海辺のカフカ」、勿論同じ本なんですけど、結構内容を忘れているところや思い違いをしているところがいっぱいあって・・・・。
 
面白かったです。
 
ホシノ青年に親近感というか、自分を重ねる部分があるなと思っちゃったりなんかして。(^^;
 
何か・・・・・さすがです。(^^;
 

という事で2月は6冊でした。
最近、また別の郷土作家の作品を読みたくて探しています。
その作家は・・・・・また別の機会に。(^^;
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3 コメント

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読んでみなけりゃわからない (hotchocolate)
2024-03-05 12:46:37
本当にたくさんの色んな作家さんがいらっしゃるので、言い方が悪いですが読んでみないと(自分にとっての)当たり外れがわからないじゃないですか。(^^;
なので、いろんな作家さん、色んな作品を読める短編集は本当に助かります。

>エンターテインメント系でお一人だけご紹介しておきます。

アザース!
今度みつけてみます。
ORIONさんお薦めの本だったら間違いないでしょ。(^^;
以前お薦め頂いた本も絶対読んでやろう!と心に誓うhotchocolateです・・・・・:.(:.´艸`:.).:∵ぶっ
ORIONさん、ありがとうございます。
返信する
Unknown (ORION)
2024-03-05 10:44:10
あ、上のコメントは私でした。
失礼しました。
返信する
Unknown (Unknown)
2024-03-05 10:43:27
hotchocolateさんはいろんな本を読まれますね。

私も読書は好きですがトシのせいで作家が固まっていてなかなか新しい人にいけません。
以前は、それはよくない、とか思った事もありますが
近ごろは残り少ない時間を好きな作家=世界に沈み込む、という事で楽しんでおります。

で、本は人それぞれに好みが違うので気軽にオススメできませんが、
エンターテインメント系でお一人だけご紹介しておきます。

隆慶一郎さん
Wikipedia↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9A%86%E6%85%B6%E4%B8%80%E9%83%8E
古い時代劇を妻と見るのですが、面白かった回の脚本家に
この方が多く(あと水戸黄門の向田邦子参加の脚本もおもしろい)
1時間弱の時代劇も映画を見ているような満足感があります。
時代小説だけですがストリーテラーかつエンターテインメント性の高い作家さんだと思います。
ちなみにマンガ花の慶次の原作もこの方です。
読んだ事無いけど(笑
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