さまよう刃

最近、頻繁にＣＭしてますね。
「さまよう刃」の映画。

さまよう刃 (角川文庫) 東野 圭吾 角川グループパブリッシング このアイテムの詳細を見る

ワタシは　すでに本は読みましたが・・・フィクションではあるけど
実際にあってもおかしくない話です。
そして　実際にありそうだからこそ、
感情移入してしまいました


少年犯罪を題材にしたテーマなんですが、「少年」なんていうくくりに
するのも腹立たしいほど　やってることが卑劣きわまりない内容でした。
図体だけ大きくなり、中身は駄々をこねる子供そのもの・・・。
そんな若者が本当に世の中に溢れていそうに思えてくる。

2人の少年に15歳の娘を凌辱され、殺され、棄てられ、
密告者により父親が娘を殺した犯人を知り、犯人に復習をする
という、内容で、上に書いたような文章にすれば、
単純～なんて思ってしまいそうだけど
読み進めるほど　父親の無念さが伝わる本だった。


本よんで泣けてきたことなんて　今までなかったけど、
クライマックスでは　目頭が熱くなっちまった

　
　絵摩、今　おまえの仇をとってやるからな。
　おまえを苦しめ、楽しくなるはずだったおまえの人生を壊し、
　おまえの命を奪った奴を、お父さんがこの手で葬ってやる。
　本当はもっとひどいやり方で殺したいが、お父さんには
　これしか思いつかなかったのだよ、ごめんな。
　こいつを殺したら、お父さんもおまえのところに行くよ。
　あの世で会えたら、今度こそ二人で楽しく暮らそう。
　もう二度と、おまえを1人きりにはしないぞ。
　もう二度と、おまえに怖い目を見させたりしないぞ。


せ・・切ない
誰がどうみたって少年達の方が極悪非道なのに、少年法に
守られることにより、数年で刑期を終えてでてこれてしまう。
被害者の遺族だった父親が　逃げた少年たちに復讐するために
一転、犯罪者になってしまうのだ。


賛否両論をよびそうな「少年法」と「父親の復讐」・・・。
でもそれって、第3者からの立場だから　
どんなことがあろうと、殺人はいけないって聖職者のような
ことがいえるのであって、
実際、そんな場面になったら、犯人と鉢合わせしたなら、
誰が冷静でいられるんだろう？？と
考えさせられた作品でした



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☆☆いつも長い長い文章にお付き合いいただき、ありがとうございます☆☆



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