教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

いわゆるプロフ問題

2008-09-05 | 教育事情(国内・脳科学・心理)
プロフサイトをめぐってのニュースがありました。

9/3iza!には、次の記事がありました。
+++++++++++++ここから引用
「プロフィルサイト(プロフ)」と呼ばれる自己紹介サイトなどの携帯電話の書き込みをめぐり、中高生がトラブルに巻き込まれるケースが急増している。群馬県教育委員会は4月から、教師に問題サイトを見つけてもらおうと、都道府県単位で初めてのネットパトロール事業を始めた。だが“見回り”の方法や発見時の指導方法は手探り状態で、現場の教師たちは困惑しながら小さい画面と格闘している。
+++++++++++++ここまで引用

現状では、プロフは中高生にとってはケータイの名刺版といった形で浸透してしまっています。ただ、その画面が世界に公開されてしまっていて、不特定多数に見られているという意識はかなり薄いです。書き込みについてもその場で思いついたことを感情にまかせて軽く発言しているというものから、悪意をもっていじめているものまであるようです。

匿名性の強い日本では、こうしたツールのメディアリテラシー教育は遅れているのが現状です。
ただし、次々と登場するこうしたメディアに対して、その都度対応していくには実は限界があります。膨大な書き込みをチェックするにはコストがかかり、教員の本来業務である生徒との時間や学習活動はますますせばめられます。

そこで、メディアに関するリテラシー教育の基本をきちんとやっておくこと。そうすれば、ホームページに変わってブログやプロフが登場し、将来新たなツールが登場したとしても生徒は対応していけると思います。ツールによらないメディアリテラシー教育というのが望まれるのではないかと思っています。

もちろん、現状あるツールに関するトラブルについては緊急措置をとっていかなくてはなりません。群馬県のような取り組みもまた場合に応じては必要でしょう。しかし、こうしたツールの登場につれ、その場その場での対処の仕事が膨大になっていくのは避けなくてはなりません
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