教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

すべてのサービスにいえること

2010-02-27 | 雑感(教育以外の話題)
世の中、日々、サービスが向上しています。
いろいろな人が、さまざまな顧客のニーズを満たそうと、サービスの競争を競っているのが現代社会といえるでしょう。

ただ、ここで意識しておかねばならないことがあると思っています。
サービスを向上させるには、それまで以上の労力がかかってくるということ。例えば、あるホテルAのサービスに対抗すべくホテルBがサービスをはじめる。限られた人材でこれまで以上のことをしていかなくてはサービス向上は実現しません。

これが続いていくとどうなるか・・・人の許容量を超えるような労働環境などが出現するわけです。許容量を超えるとメンタル的な問題を抱えるようになったり、心身の不調が出てくるわけです。このような事態・犠牲を払ってまでのサービス向上策というのは、どうなのでしょうか? また、最近の車の安全性の問題のように、技術が先行しすぎて、人や組織の教育が間に合わないといったケースも起こってくるわけです。

一方で、サービス慣れした顧客は、「あそこ(あの人)はやってくれたのに。」「前はこれができて当然だったのに。」といった印象をもつことになります。してくれないことに対する不満は高まるばかり・・・

つまり、この右肩あがりのサービス向上は、労働者を疲弊させていく要因になることもありえるということには注意しなくてはならないと思います。日本人の平均的な労働環境をみたときに、とても余裕のあるものと言えない状況に来ているのは、通勤電車などの様子からも明らかですよね、皆さんおつかれですから。

サービスや製造品質を落とさずに、仕事場も楽しく快適な環境であるために、何ができるか、どうすればいいか・・・  そんなところも考えてみたいところです。

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