教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

統合に向けてのインテグラル理論

2018-06-28 | キャリア・ライフデザインなど
インテグラル理論基礎講座(5回シリーズ 東京)の4回目が終わりました。
残すところあと1回。

昨日の学びをシェアしてみたいと思います。

インテグラル理論全般については、インテグラルジャパンのページなどをご参照ください。

個人、組織、そして社会には発達段階があります。
その発達段階を客観的に把握できていることは、成長に欠かせない要素だと思うわけです。

つまり、自分がいる枠(フレーム)を知っているということ。
もし、海の中に透明な上蓋は空いた水槽をおいておき、その中に魚をいれてみましょう。
魚にとって、その透明なフレームがあることに気づけなければ、広大な海に進出していくことはできません。

では、私自身あるいは我々組織、あるいは我々の社会、世界全体はいったいどんな枠
透明な水槽の中にいるのでしょうか?

例えば、個人レベルで言えば、性格診断のようなものがあるかもしれません。
エゴグラム、エニアグラム、ストレングスファインダー etc
さまざまな判定ツールがあります。

組織や社会でいえば、学習する組織の5つの原則、U理論のどのステージにいるか、
Teal組織でいうところの、何色の組織に自分たちが属しているかなど・・・・


こうしたものは、枠を計測する定規にあたります。
自分、自分たちがいまどういうステータスにいるのか?

これは、「あなたは〇〇タイプ」というように
タイプに固定して分類すること自体が目的ではありません。

グラフィックイコライザーという機械があります。
低音から高音のどのパートの音が強くでているかをグラフィックにみせてくれるものです。

これらの判定ツールのすべての要素が、すべての人にあるけれど
いま、どの要素が特に目立って立ち上がっているのかを客観的に知ることができます。

そして、自分や他人、またはさまざまな組織が、いまイコライザーのどの部分が立ち上がっているか
これに相互に意識を打向けることで、より相互のコミュニケーションが進んだり、
自分がどちらの方向に今後進んでいけばいいのかの指針を見ることができると思うのです。

私たちは、誰か他人を奴隷にしたり、相互に殺しあったり傷つけあったり、
あるいは他の生物の存在をなきものにしてふるまって地球資源を独占したり・・・

そんなことを望まない人が増えているように思います。
(ギリシャ時代は、奴隷同士を戦わせるのが娯楽だったり、戦争行為自体を
肯定し、誉にしていた戦国時代などに比べれば明らかでしょう)

我々は確実に統合・調和の方向に向かっていると思うのです。
でも、まだまだ学ぶことはたくさんあります。

今回のインテグラル理論の学習もそうですが、
一層、こうした枠組みを客観的にとらえることは続けていきたいと思っています。





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