教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

マルチプルインテリジェンスと学習法

2014-01-21 | マインド、メソッド、ツールなど
マルチプルインテリジェンスという言葉があります。

--------- 以下、http://www.a-kumahira.com/blog/2010/05/post-7.html---より引用
マルチプルインテリジェンスとは、1983年に、合衆国ハーバード大学の教授、ハワード・ガードナーが提唱し、現在世界で広く認知されつつある理論です。知能を20世紀のIQテストに基づく知能観では測ることのできない複雑で複合的な力、常に変容・発達可能な力と捉えています。

ガードナー博士は人間の潜在的な能力を測るものとして以下の8つの知能を上げています。

言語的知能     Linguistic intelligence (word smart)
数学的・論理的知能 Logical-mathematical intelligence
               (number/reasoning smart)
空間的・視覚的知能 Spatial intelligence (picture smart)
身体的・運動的知能 Bodily-Kinesthetic Intelligence(body smart)
リズム・音楽的知能 Musical intelligence (music smart)
対人関係の知能 Interpersonal intelligence (people smart)
内観の知能     Intrapersonal Intelligence (self smart)
自然・環境の知能   Natural-Environmental intelligence (nature smart)

人間は誰でもこの8つの知能を持って生まれ、どの知能が強いか弱いかという“程度”と“組み合わせ”が一人ひとりの「個性」になります。

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簡単に言えば、例えば

A)先生の板書した文字を忠実に写すと学力があがるのか?
B)プリントされた文字を復唱すると学力があがるのか?
C)からだをゆらしながら頭でイメージすると学力があがるのか?

AでもBでもCでも手段は何でもいいわけです。
これは生徒が持つマルチプルインテリジェンスのどこに作用させることが本人の学習に役立つかが変わるということを意味阿します。

ある知識を取得するとして、どの方法が一番適切で効率良く記憶できるかは、自分がどのような方法で学習することが合っているかを自身が自覚して知っておくことが重要ということになります。

では、いろいろな方法で身に着けた知識を測るにはどうしたらいいのかということに話を移します。
例えば、ある教材内容を理解したことを測るにはどうしたらいいでしょうか? 静かに授業を聞いていればわかったことになるのでしょうか? ペーパーテストの点数が高ければわかったと即断していいのでしょうか?

私は、最終的に”習ったことを再現できるということ”すなわち授業者が行ったように、人にその教材内容を説明できるようになって初めて教材内容が身についたといえるのではないかと考えます。


ICTなどを活用すると、筆記や音読に比べて、大量のコンテンツを速くめくることはできます。
しかし、反転学習やICTも手段であり、最終的に身についたかどうかは、本人に表現させてみないと周りも本人も自覚しようがないと思うのです。
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