教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

”何をやるかより誰とやるか”が重要は、本当?

2024-03-20 | 生き方・働き方改革

あるコミュニティの対話会で、”何をやるかより誰とやるか”が重要なのか? ”誰とやるかより何をやるか”の方が重要なのかという議論になりました。話題として面白かったので、少し精緻化して考えてみたいと思います。

まず、やること(業務)がある程度決まっていて選択の余地がないけど、誰とやるかは選べる状態であるなら、”誰とやるか”は仕事をする上で重要なファクターになってきます。だから、その場合は、誰とやるかは重要です。

逆に、誰とやるか(チームメンバー)がある程度決まっていて選択の余地がないけど、何をやるかは選べる状態であるなら、”何をやるか”が重要なファクターとなることでしょう。

また、誰とやるか何をやるかの両方に自由度がある場合は、その人の裁量により、自由にウエイトをかけて選択できるのでベストといえることでしょう。

問題は、この両者に葛藤がある場合ではないか?
ケース1:誰とやるかを優先して決めた場合、その仕事(業務)内容は、やりたいことから離れてしまうというケース。
ケース2:何をやるかを優先して決めた場合、相性の悪い人といっしょに仕事(業務)をしなくてはならないというケース。

具体例として、以下のようなジレンマのケースを考えてみましょう。
あなたがピアノの演奏家で、だれかと共演する環境になったとします。
「誰と共演するかを選ぶと、曲目は決められてしまい、自由度がなくなる。しかし、曲目が自由に選べる場合には、相性の悪い相手と共演しなくてはならない。」

そうした場合、”誰とやるか?” を選ぶか、”何をやるか?” を選ぶか。

例えばあなたが、技術力は高いけど、コミュニケーションは苦手(この人はぜったいやだ)という場合、上記の条件での共演は不可能になります。

コミュニケーション力が高いけど、技術力はそれほどでもないという場合、苦手相手ともなんとかやっていけるので、好きな曲目でパフォーマンスは発揮できることになります。

世の中には、誰とやるか 何をやるか についてのジレンマ状況がよくあるのではないでしょうか? また、何をやるかについては、割と自由度や手段があることがわかります。しかし、誰とやるかは運命的なものもあって変更が難しい場合があります。

よって、ここでもコミュニケーション力、いろいろな人との柔軟性あるつきあい、レジリエンスが求めらるのだなーという考察に至りました。

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