「カリフォルニアの高校で、一部「反転授業」が導入された背景 生徒間の学力格差をワープスピードで拡大する、残酷なツール」という記事がfacebookの反転授業の研究ページで紹介されていました。
この記事を読んでの雑感を書きたいと思います。
まず、反転授業のメリットと課題について、自分なりに考えていることをまとめておきたいと思います。
<福島が考える反転授業のメリット>
①予習動画は、都合のいい時間に納得いくまで何度でも見ることができる。(通常の授業では教室での1回だけ)
②学校の教室(対面授業)では、理解を深めたり広げたりする学習活動に専念できる。
③学び合いや対話、討論など、コミュニケーションによる学びの時間を多くとることができる。
④動画がアーカイブ(保存)されている場合は、予習動画は復習にも使える。
<福島が考える反転授業の課題>
①予習動画を新たに制作する必要が生じる。また動画を見るためのネット環境が必要となる。
②教師は、学校での対面授業において、双方向型の教授法をマスターする必要がある。
③予習してきていることが前提になるので、これが行われていないと成立しない。
④あらゆる教科が反転授業すると予習時間が膨大になるおそれがある。
上記の記事で問題視しているのは、学力上位層の熾烈な競争が起きることと、学力下位層(または予習動画を観てこない生徒)における学力格差の問題ではなかったかと思います。
反転授業を導入するにあたっては、教師の授業デザイン力が問われてきます。
すなわち、学びのどういう場面でどう入れることが学習者の児童・生徒・学生にとって効果的かということを考慮し、よくシミュレーションをしておくことが必要になります。
反転授業が善か悪かという2元論に単純に陥ることなく、メリットのどういった点を活かし、課題のどういった点を克服していくかという姿勢が問われるのだと思います。それをしていかなければ思考停止ですね。
福島個人としては、従来型の一方通行の、先生がずっと前から使っている板書ノートを黒板に写し、それを生徒が写し、先生が毎年同じ講義をCDプレーヤーのように一方的に生徒に聞かせるという授業スタイルはもはや限界であると思っていますので、双方向型のデザインされた授業が遅かれ早かれやってくるものと考えています。反転授業やアクティブラーニング、プロジェクトベースドラーニングなどはそのソリューションの1つです。
こうした方法を導入していくときには、「学び手にとってメリットのある授業デザインは何なのかということを学び手の学習の様子からよくフィードバックを得て、GoodPractice(よい実践)を教員が共有しながら進めていくことが重要」だと思っています。学校種や地域によってもいろいろとやり方は違ってくることでしょう。しかし、まずいのは一刀両断型で判断したり、独断信仰でやってしまうこと、よく方法を理解せずに思考停止でやってしまうことです。さまざまな関係者と対話しながら、ベストなものを模索する姿勢をひとりひとりの教師が持つ時代になってきていると思います。
この記事を読んでの雑感を書きたいと思います。
まず、反転授業のメリットと課題について、自分なりに考えていることをまとめておきたいと思います。
<福島が考える反転授業のメリット>
①予習動画は、都合のいい時間に納得いくまで何度でも見ることができる。(通常の授業では教室での1回だけ)
②学校の教室(対面授業)では、理解を深めたり広げたりする学習活動に専念できる。
③学び合いや対話、討論など、コミュニケーションによる学びの時間を多くとることができる。
④動画がアーカイブ(保存)されている場合は、予習動画は復習にも使える。
<福島が考える反転授業の課題>
①予習動画を新たに制作する必要が生じる。また動画を見るためのネット環境が必要となる。
②教師は、学校での対面授業において、双方向型の教授法をマスターする必要がある。
③予習してきていることが前提になるので、これが行われていないと成立しない。
④あらゆる教科が反転授業すると予習時間が膨大になるおそれがある。
上記の記事で問題視しているのは、学力上位層の熾烈な競争が起きることと、学力下位層(または予習動画を観てこない生徒)における学力格差の問題ではなかったかと思います。
反転授業を導入するにあたっては、教師の授業デザイン力が問われてきます。
すなわち、学びのどういう場面でどう入れることが学習者の児童・生徒・学生にとって効果的かということを考慮し、よくシミュレーションをしておくことが必要になります。
反転授業が善か悪かという2元論に単純に陥ることなく、メリットのどういった点を活かし、課題のどういった点を克服していくかという姿勢が問われるのだと思います。それをしていかなければ思考停止ですね。
福島個人としては、従来型の一方通行の、先生がずっと前から使っている板書ノートを黒板に写し、それを生徒が写し、先生が毎年同じ講義をCDプレーヤーのように一方的に生徒に聞かせるという授業スタイルはもはや限界であると思っていますので、双方向型のデザインされた授業が遅かれ早かれやってくるものと考えています。反転授業やアクティブラーニング、プロジェクトベースドラーニングなどはそのソリューションの1つです。
こうした方法を導入していくときには、「学び手にとってメリットのある授業デザインは何なのかということを学び手の学習の様子からよくフィードバックを得て、GoodPractice(よい実践)を教員が共有しながら進めていくことが重要」だと思っています。学校種や地域によってもいろいろとやり方は違ってくることでしょう。しかし、まずいのは一刀両断型で判断したり、独断信仰でやってしまうこと、よく方法を理解せずに思考停止でやってしまうことです。さまざまな関係者と対話しながら、ベストなものを模索する姿勢をひとりひとりの教師が持つ時代になってきていると思います。