(画像:日々淡々)
着々と進む新しい日本政府樹立への国民の熱い期待が、真の自由主義政治家であるあなたに日本全国から寄せられています。今度こそは、国民ひとりひとりの声によく耳を傾けて、信頼を決して裏切ることのないまともな政府をぜひ確立してくださるようお願いします。
これからあなたへの要望と提言を掲載していきますが、とりあえずはこれからの選挙戦を勝ち抜くために最もお願いしたい点を申し上げます。
「原発ゼロ」ではなく、「脱原発」を『生活』の候補者は選挙戦で掲げてください。
脱原発!というスローガンは、藤島利久さんが設立した新党市民が2011年4月の統一地方選挙で初めて掲げた政治スローガンで、そこには「反原発」とは異なる新しい政治活動への夢がこめられています。戦後、日本の各地に次々に建設されていく原子力発電所に各地で激しい反対運動が住民を中心にして、繰り広げられていきました。しかし、それは当時の強力な保守政権の権力機構によって、弾圧され封じ込められていきました。「反」という言葉で抵抗精神を表現せざるをえなかった当時の民主的な活動家の皆さんの苦闘は察するに余りあるものがあります。
しかし、3・11以降の日本は、もはや60-70年代の日本とはまったく別の社会に変化を遂げたと言えます。マスコミや学校教育によって信じ込まされてきた安全神話に、もはや国民はだまされることはないのです。原子力エネルギー自体が人類のコントロールできない危険なテクノロジーであって、すみやかに放棄するべきであり、「平和利用」などという言葉は原発導入をスムーズに進めるための虚構であったことが、すでに福島の「爆発事故」で実証されているのです。
したがって、私たちはもう同じ誤りを2度と繰り返さないために、「原子力の使用を卒業して新しいクリーンで安全なエネルギーに基づく文明へ移行するべきである」という意味が、そのスローガンにはこめられています。残念ながら、人類は失敗を体験してつらい思いを経なければ、古い段階を通過することのできない存在なのです。
これからの選挙戦で、既存政党は「原発ゼロ政策」をスローガンに利用してくることが予測されています。しかし、それは「最終的(20年以上の遠い未来)にはゼロにするが、今ある原発は再稼働してそれまでに使い切ってしまおう」という国民を愚弄する詐欺の手口なのです。
ですから、他党と異なって『生活』は、
再稼働をただちに中止して新しいエネルギーにできるだけ早く(1-3年以内に)移行する
というビジョンを明確に訴えていただきたいのです。その実現のためには、協力を惜しまない数多くのすぐれた科学者・技術者が日本には集まっています。次の参議院選挙では、ぜひその有識者たちをスタッフに加えて、エネルギー問題の一刻も早い解決に着手してください。
これからの長いたたかいに備えて、お体に気をつけてお過ごしください。
2012年 10月5日 国民の生活が第一 党員 古谷 茂