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オバマ大統領は9月10日(火)のアメリカ国民に向けたスピーチで議会にシリア攻撃を決定する投票の延期を求めると共に、軍隊には攻撃の態勢を維持してシリア政府に圧力を与えるよう要請したと述べた。
スピーチの中でオバマ大統領は「攻撃態勢を維持する理由はシリア政府の政策が誤りを犯さないように圧力を加えるためである」と説明した。
さらに、「議会には投票を延期して外交的に問題を解決する道をさぐりたい」と述べた。
また「12日(木)にジョン・ケリー外務大臣をロシアに派遣してロシアの関係大臣と折衝すると共に。プーチン大統領との話し合いを続ける予定でいる」と述べた。
President Barack Obama said Tuesday that he has ordered the military to maintain its posture with respect to striking Syria even as Congress postpones a vote authorizing that strike.
Speaking from the East Wing, he said, "I've ordered our military to maintain their current posture to keep the pressure on Assad and to be in a position to respond if diplomacy fails."
Obama said that he asked Congress postpone the vote to wait for a diplomatic solution.
"I have therefore asked the leaders of Congress to postpone a vote to authorize the use of force while we pursue this diplomatic path. I'm sending John kerry to meet his Russian counterpart on Thursday and I will continue my own discussions with President Putin," he said.
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シリア問題 オバマ大統領、外交的解決を模索する考え明らかに(FNN9/11)
アメリカのオバマ大統領は10日、ホワイトハウスから国民向けに演説し、シリアの化学兵器を国際管理するというロシアの提案を受けて、外交的解決を模索する考えを明らかにした。
オバマ大統領は、ロシアの提案が成功するかどうかは、わからないとしながらも、「脅威を取り除く可能性がある」として、外交的努力に真剣に取り組む姿勢を強調した。
オバマ大統領は「化学兵器の国際管理の取り組みは、武力行使をせずに、化学兵器の脅威を取り除ける可能性がある」と述べた。
オバマ大統領は、「アメリカによる武力行使の可能性」があったからこそ、ロシアから化学兵器の国際管理という提案を引き出すことができたとアピールした。
オバマ大統領は、ケリー国務長官を12日にジュネーブに派遣し、ロシアのラブロフ外相と協議させるとしたうえで、アメリカ議会に対しては、外交努力を行っている間は、武力行使を認める決議案の採決を延期するよう求めたことを明らかにした。
しかし一方で、軍事圧力を維持することもあわせて強調した。
一方、国連の安全保障理事会は、日本時間の11日、化学兵器の国際管理をめぐり、協議が行われる予定だったが、開催を求めていたロシアが急きょ要請を取り下げて、中止となった。
アメリカやフランスなどが、ロシアの提案通り進まなかった場合、武力行使を承認する内容を決議案に盛り込もうとしてロシアが反発したもので、外交ルートでの解決の道は、出だしから不透明な情勢になっている。
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参照
オバマ大統領が国民向け演説 軍事行動の必要性主張か(産経9/11)
【ワシントン=小雲規生】オバマ米大統領は10日夜(日本時間11日午前)、ホワイトハウスから、限定的な軍事行動を検討しているシリア情勢につい て国民に向けた演説を行う。アサド政権の化学兵器使用が米国を含めた国際社会への脅威であるとして軍事行動の必要性を訴える一方、ロシアなどと化学兵器の 国際管理について慎重に協議していることなどを説明するとみられる。
オバマ氏は演説に先立ち、民主、共和両党の議員団と相次いで会談し た。米メディアによると、オバマ氏はアサド政権に化学兵器を放棄させるよう圧力をかけるため、軍事行動を選択肢として残しておくことが重要であることを強調。さらに化学兵器の国際管理に関する協議の時間をとるため、軍事行動を承認する決議案の投票を来週に遅らせるよう求めた。
一方、CNNテレビなどによると、上院では超党派の議員団が新しい決議案の作成を進めている。国連に対してアサド政権の化学兵器使用を非難し、化学兵器の引き渡しの期限を設ける決議を出すよう求め、実現しない場合に政府が軍事行動を起こすことを承認する内容という。
米上院外交委員会は4日、最大90日間の地上軍投入を伴わない軍事行動を認める決議案を可決している。
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