野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

ふさふさした白い花がみごとなアカショウマ

2019年06月03日 08時20分38秒 | 
五月末の森林公園ではとくにアカショウマがみごとだった。
端境期でほかにはそれほどみるべきものがなかったのだが。
花枝が分枝しないので、トリアシショウマではなく、アカショウマと判断。



花の拡大写真も載せておくが、とてもきれいな花だ。



(2019-05 神奈川県川崎市 高根森林公園)



アカショウマ
アカショウマ Astilbe thunbergii var. thunbergii (ユキノシタ科 チダケサシ属)
 アカショウマは、東北地方南部から近畿地方にかけての本州、四国に分布するとされる多年草であるが、中国地方にも分布する。落葉広葉樹林の林縁などに生育する。地下に太い根茎があり、株を形成して生育する。葉は根茎から根生し、3回3出複葉で、葉の表面には毛がない。小葉の縁は重鋸歯で、基部は楔形。6月に高さ50~80cmの花茎を出し、花序は通常、枝分かれしない。花弁はトリアシショウマ(4-6mm)に比べて短く、3mm程度。
 この仲間は変異が大きいようで、多くの変種が報告されている。地方変種が多く、今後分類が検討されるかもしれない。



群れて咲く白い花に特徴のあるハナウド

2019年06月03日 06時34分36秒 | 
五月半ばの高尾山ではハナウドの大きな株が眼を引いた。
ハナウドは周辺部の花の末端部が大きく裂けているので
他の種との区別がすぐにできる。
よく見るととてもきれいな花なのだ。
(2019-05 東京都 高尾山)





ハナウド
ハナウド(花独活、学名:Heracleum sphondylium var. nipponicum)はセリ科ハナウド属の越年草、ときに多年草。

特徴
茎の高さは0.5-2m[1]になる。茎は太く中空で長い毛があり、直立して上部は分枝する。葉は互生し、3出複葉か単羽状複葉で2-3対の小葉を出し、小葉は浅~中裂し、縁に粗い鋸歯がある。葉柄の基部は鞘状にふくらむ。

花期は5-6月。茎頂か、分枝した先端に径20cm[1]になる大型の複散形花序をつける。花は白色の5弁花で、小花序の周辺部の花弁は中央部のものと違い、周辺部の外側の1花弁が大きく、花弁の先は2裂する。果実は倒卵形[1]になる。茎の先端の花序は結実するが、側生のものは雄性で実らない。

分布と生育環境
本州の関東地方以西、四国、九州に分布し、山野の川岸などのやや湿った場所に生育する。

何といっても群生した黄色い花のみごとなオオキンケイギク

2019年06月03日 06時05分04秒 | 
今は花の勢いが衰えてきたが、五月にはオオキンケイギクが群生してわたしたちの眼を楽しませてくれた。
外来種として栽培が禁止されているらしいが、
野生化した花の美しさは否定できない。
カワラナデシコなどの在来種を惜しむ心は人一倍あるつもりなのだが。
(2019-05 神奈川県川崎市 道端)





オオキンケイギク
オオキンケイギク(大金鶏菊、学名:Coreopsis lanceolata)はキク科の植物の一種で、黄色い花を咲かせる。北アメリカ原産の宿根草で、日本ではワイルドフラワーに利用されていたが、外来種として野外に定着して問題となり、現在は栽培が禁止されている[1]。

特徴
キバナコスモスによく似ているが、葉の形が異なる(本種は狭倒披針形であるが、キバナコスモスは羽状深裂に似た形)。また、キバナコスモスのほうが花の色が濃い。

高さは0.3~0.7m程度。花期は5 - 7月頃で、頭状花、虫媒花。黄色の舌状花の先は4-5裂する。痩果をつける[3] [4]。

道端や河原、土手などに生育する。種子生産量は1平方メートルあたり3000-5000粒といわれている[5]。

外来種問題
日本には1880年代に鑑賞目的で導入された[2]。繁殖力が強く、荒地でも生育できるため、緑化などに利用されてきた。河川敷や道端の一面を美しい黄色の花々で彩る本種は、緑化植物としても観賞植物としても非常に好まれた[5]。しかし、カワラナデシコなどの在来種に悪影響を与える恐れが指摘され、2006年に外来生物法に基づき特定外来生物として栽培・譲渡・販売・輸出入などが原則禁止された[2]。また、日本生態学会により日本の侵略的外来種ワースト100に選定された。河原植生への本種の侵入がよく注目されるが、低木林や高木林など自然度の高い環境にも侵入・定着が可能だといわれており、河川植生の遷移が進行し森林化しても本種は残存し続けるものと考えられる[6]。

特定外来生物の指定を受けてからは駆除が行われている例もある[7][8]。本種に限ったことではないが、緑化などの目的で野外に外来種を植えることは自然環境保全上あまり好ましいことではない[2]。