野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

白い端正な花がすてきなハクチョウソウ

2019年06月05日 08時06分13秒 | 
ハクチョウソウ(白蝶草)とは優雅な名前をつけてもらったものだ。
たしかに花の形からアゲハチョウを連想する。
英語では蜂花というらしい。アシナガバチの長い脚を垂れたところを思い浮かべたのだろうか。
園芸品種は赤い花が多いというが、やっぱり白い花が端正ですてきだ。
(2019-05 東京都 調布野草園)




ハクチョウソウ
●北アメリカの中南部からメキシコに分布しています。明るい林内や草地、道ばたなどに生え。高さは60~120センチになります。葉は狭披針形で粗い鋸歯があります。6月から10月ごろ、長い花茎を伸ばして総状花序をだし、たくさんの白い花を咲かせます。名前は、この花のかたちがチョウチョが舞うように見えることから。花色がピンク色や赤色などの園芸品種もあります。別名で「ヤマモモソウ(山桃草)」とか「ガウラ(Gaura)」と呼ばれます。写真下は園芸品種の「コリーズゴールド(cv. Corrie's Gold)」。
●アカバナ科ガウラ属の多年草で、学名は Gaura lindheimeri。英名は Bee blossom。


子供の頃からなじみのホタルブクロ

2019年06月05日 07時07分28秒 | 
道端で隠れるように咲いていたホタルブクロ。
さすがに蛍を入れた記憶はないが
何か似たようなことをして遊んだことを覚えている。
子供の頃からなじみの花だ。
今では栽培もされるようになったらしい。
(2019-06 神奈川県川崎市 道端)





ホタルブクロ
ホタルブクロ(蛍袋、Campanula punctata Lam.)とは、キキョウ科の多年草。初夏に大きな釣り鐘状の花を咲かせる。

特徴
開けたやや乾燥した草原や道ばたなどによく見られる草本で、全体に毛が生えている。根出葉は長い柄があり、葉身はハート形。匍匐枝を横に出して増殖する。初夏に花茎を延ばす。高さは、最大80cmくらいにまでなり、数個の釣り鐘型の花を穂状につける。花は柄があって、うつむいて咲く。暑さには弱い一方、日陰でもよく育つ。

山間部では人里にも出現する野生植物であるが、美しいので山野草として栽培されることも多い。花色には赤紫のものと白とがあり、関東では赤紫が、関西では白が多い。

控えめな花を開いていたコゴメウツギ

2019年06月05日 05時15分42秒 | 
五月半ばの高尾山でマルハウギの近くに花を開いていたコゴメウツギ。
こちには控えめな咲き方だった。
この時期はウツギたちがいろいろと花開いて
歩く人々の気持ちを明るくしてくれる。
それが花をめでる人々への贈り物でもあるだろう。
花に関心をもたなければ、そもそもその存在すら目に入らないだろうから。
(2019-05 東京都 高尾山)





コゴメウツギ
コゴメウツギ(小米空木、学名:Stephanandra incisa)は、バラ科コゴメウツギ属の落葉低木。


特徴
樹形の高さは2.5mになり、よく分枝し、主幹の先端は下に垂れる。若い枝は紅褐色を帯び、軟毛がある。葉は、長さ3-7mmの葉柄をもって枝に互生し、形は三角状広卵形。葉の先端は尾状に伸びて尖り、基部は心形または切形になり、葉身は長さ2-6cm、幅1.5-3.5cmになる。葉の表面は無毛で、裏面に5-7対の側脈があり、脈上には軟毛が密に生える。縁は羽状に中・浅裂し、裂片は重鋸歯になる。

花期は5-6月。今年枝の先端または葉腋から花序軸を伸ばし、円錐状または散房状の花序をつくり、径4-5mmの黄白色の5弁花を多数咲かせる。萼裂片は長さ2mmで5個、花弁は萼裂片より長い。雄蕊は10本あり、花弁より短く、雌蕊は1個で直立する。果実は長さ2-3mmの袋果となり、基部には萼が残る。

和名の由来は、花序のようすが米が砕けた小米に見立てたことによる。

分布と生育環境
日本では、北海道、本州、四国、九州に分布し、低山地にふつうに生育する。世界では朝鮮、中国、台湾に分布する。