ナツツバキによく似ているが、小振りなヒメシャラ。
花の外縁はナツツバキと同じように縮れている。
ナツツバキよりも多くの花をつけるので、重くなって少しうなだれてみえるので、かえってかわいい。そのため庭木としても好まれるらしい。
サルナメリの別名は、サルスベリと同じ意味で、木の肌がサルスベリに似ていてつるつるしていることによるもの。アカラギの別名は、木の肌が赤いことによるもの。
(2019-06 川崎市 路傍)
ヒメシャラ(姫沙羅、学名:Stewartia monadelpha)はツバキ科ナツツバキ属の落葉高木。ナツツバキに似るが花も葉も小ぶり。和名は誤って娑羅樹と伝えられたナツツバキよりも小さいことによるもので、サルナメリやアカラギという別名もある[2]。
特徴
垂直によく伸び、高さ15m、胸高直径90cmに達する。若木のうちは灰色の細かくざらついた樹皮であるが、成長するに従いこのような樹皮ははがれ、次第に赤褐色のごく薄い樹皮に変わる。この樹皮は細かい鱗状にはがれるが、全体としては明るい赤褐色のつるつるしたものに見え、森林内ではひときわ目立つものである。
葉は互生で短い柄があり、長さ5-8cm、葉身は楕円形から長楕円形、縁には低い鋸歯がある。葉は黄緑色で、全体に毛がある。
花期は7-8月。葉腋から1つずつ、小さな白い花を咲かせる。秋には紅葉になり、10-11月に濃褐色の実ができて種子ができる。
分布と生育環境
神奈川県から和歌山県までの本州太平洋側、四国南部、九州、屋久島に分布する日本特産種である[3]。暖帯上部から温帯域の山地に生育する。パイオニア的な性質を持ち、やや荒れた森林によく出現する。
利用
観賞用にもされており、剪定は通例3月に行われる。高温に弱いので、夏は遮光をし風通しのいい場所に置いた方が適当である。なお寒さには強い。 病害虫にはカイガラムシがよく出るが、通風をよくすれば抑えられる。原産は日本。