緑色の沈丁花のような面白い早春の木の花「ナニワズ」。百人一首の「難波津に咲くや此の花冬ごもり 今は春べと咲くや此の花」を挙げて、「咲くや此の花」がナニワズで、そこから「難波津」という名前がついたという説もある。
(2020-03 東京都 調布野草園)
ナニワズ
なにわず(難波津) ジンチョウゲ科 分類:木・落葉 学名:Daphne pseudo-mezereum A. Gray subsp. jezoensis
別名・別読み: ナツボウズ(夏坊主)
本州中部以北に分布。これは、むれ水芭蕉園の中に自生していたもの。なお オニシバリ の長野県の方言がナニワズ、ということからオニシバリと同じとする記述も多い
ジンチョウゲ や シロバナジンチョウゲ と同じ仲間なので、まだ寒い時期に花を咲かせる。
葉が夏に落葉するのだが、環境によって葉は落葉しない場合もある。ちなみに、これも実を付ける時期なのに葉が青々としている。なお、雌雄異株なので、実を付けない株もある