100種以上のバラを発表しているアメリカの著名なバラ育種家のトム・カルース氏の作出になるバラ「オール・ユアーズ」。2011年に発表されたハイブリッドティーの品種で、アプリコットの豊かな色合いがみごとだ。
(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑)
100種以上のバラを発表しているアメリカの著名なバラ育種家のトム・カルース氏の作出になるバラ「オール・ユアーズ」。2011年に発表されたハイブリッドティーの品種で、アプリコットの豊かな色合いがみごとだ。
(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑)
山道にあふれるほどに咲いていた「ヤマルリソウ」。目立たないが、みつけるとホッとする可憐な花だ。
(2020-03 高尾山)
根生葉はロゼット状になり、茎は基部でほとんど分枝せず、斜上して叢生する。全体に開出毛が生え、白っぽく見える。根生葉は長さ12~15㎝、幅2~3㎝の倒披針形、縁が波打つ。茎葉は基部がやや茎を抱く。花は直径約1㎝。花冠は5裂して平開し、花冠の喉部には白色の付属体が2個ずつつき、歯車状になる。花の色は咲き始めはピンク色、次第に淡青紫色になる。稀に白色もある。花が終わると、果実は垂れ下がり、夏には葉が約20㎝ほどに大きくなる。果実は4分果。分果は平滑、背面の中央が凹む。
[花期] 4~5月
[草丈] 7~20㎝
[生活型] 多年草
[生育場所] 山地の木陰、道端
[分布] 在来種(日本固有種) 本州(福島県以西)、四国、九州
淡い黄色のツツジ「ヒカゲツツジ」。たしかに日陰に咲いているのをみることが多い。沢に生えるので「サワテラシ」とも呼ばれているのはよく分かる。目立たないツツジだが、淡い色合いが素敵だ。本来はシャクナゲに属するはずのものだという。
(2020-03 東京都 調布野草園)
ヒカゲツツジ(日陰躑躅、学名:Rhododendron keiskei Miq.)は、ツツジ科ツツジ属に分類される常緑低木の1種。別名が、「サワテラシ」。樹高は約1-2m。山地、河岸の岩場などに生える。日本では4月-5月にクリーム色ないしは淡黄緑色の花を付ける。
特徴
和名のヒカゲツツジは日陰に多く生えることに由来するが、日陰だけに生えている訳ではない。別名のサワテラシは河岸の岩場に生えることに由来する。シャクナゲに近い形態をしており、ツツジの名が付くが実際は有鱗片シャクナゲに分類されるべきものである。蒴果は長さ8-13 ㎜の円柱形。幹は灰褐色-灰白色。濃い緑色の長楕円形または披針形の長さが4-8 ㎝の薄い革質の葉を枝先に互生させ、枝先に集まって付く。裏側は淡褐色で腺状鱗毛が密生する。先が細り、先端に腺状突起を有する。若枝や葉柄にも鱗状毛があり、長毛も混じる。日本では4-5月頃に枝先にクリーム色ないしは淡黄緑色の花を2-4個集まって咲かせる。花冠は径3-4 ㎝で5中裂し、雄しべは10本、外面に腺状鱗毛を散生させる。花糸の下部には白い軟毛を散生させ、花柄は長さ1-1.5 ㎜。庭木や鉢植えとして利用されている。
濃紅の一重の椿「三河雲竜」。筒咲きからラッパ咲きの小輪の花がたくさんつく。「三河地方山間部の野性ヤブツバキより選抜、1960年に高津儀一郎氏の発見」(「最新 日本ツバキ図鑑」より)という。希少な椿らしい。
(2020-03 東京都 神代植物公園)
柔らかな薄いピンクのバラ「クリス・ビアードショウ」。ガーデンデザイナー・TVプレゼンター・作家で活躍しているクリス・ビアードショウという女性に捧げられたバラらしい。しかも王立救命艇協会を支援するためのチャリティーローズだとか。なかなか欲張りなバラだ。シャーベットスィートフレグランスとはどのような香りなのか。ちょっとかいでみたい。
(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑)
Chris Beardshaw
2007年 ウィークス アメリカ
ガーデンデザイナー・TVプレゼンター・作家と各方面で、活躍しているクリス・ビアードショウ(Chris Beardshaw)さんの名前に由来するこのばらは、イギリス 王立救命艇協会(Royal National Lifeboat Institution、略号:RNLI)を支援するためのチャリティーローズです。
売上金の一部は王立救命艇協会に寄付されます。
王立救命艇協会は、イギリス及びアイルランド周辺の沿岸や海における救命活動を行なう、イギリスとアイルランドのボランティア組織です。
王立救命艇協会の活動は、会員費やボランティアの寄付により成り立っています。
海外では、このようなチャリティーローズが、たくさんあります。
イギリスのナーセリーC&K JonesのHPには、チャリティーローズのコーナーがあり、チャリティーへの国民の関心の高さがうかがえます。
このバラの色は、透き通るようなピンクで、香りは、C&K Jones社によるとシャーベットスィートフレグランス。
シャーベットは、氷菓子の事でしょうか?
白い小さな花が集まるセントウソウ。うっかりすると見過ごすような小さな花だが、つぶさにみると可憐な花である。
(2020-03 高尾山)
セントウソウ(仙洞草)
多年草
北海道〜九州の山野の林内や林縁などに生える。高さは10〜25cmの小型で繊細。葉は1〜3回3出羽状複葉で、紫色を帯びた長い柄があり、ほとんど根生する。小葉はさまざまな形がある。葉の間から伸びた細い花茎の先に複散形花序をだし、白色の小さな花をつける。花柄は3〜5個あり、うち1個は短い。果実は長さ3〜5mmの楕円形で、2個の分果がくっついたもの。分果の隆起線は低い。油管はない。花期は3〜5月。(野に咲く花)
学名は、Chamaele decumbens
セリ科セントウソウ属
ヘビイチゴに似た黄色い花をつけるキジムシロ。大きく目立つ整った花は、春のこの時期には貴重な黄色である。「和名の由来は、花後の葉が放射状に展開し、その株の姿がキジが休むムシロに例えられたことによる」(Wiki)というがハテ。
(2020-03 東京都 調布野草園)
キジムシロ(雉筵)
多年草
日本全土の山野の草地に生える。全体粗毛があり走出枝をださない。根出葉は3-9(通常5-7)小葉からなり、基部の小葉はしだいに小さくなる。茎葉は3小葉からなりやや小さく托葉は広卵形。花茎は長さ5-30cm、集散状に花をつける。花は黄色で直径15-20mm。萼片は鋭頭で長さ4-8mm、副萼片は同大またはやや小さい。花床に毛がある。そう果は無毛で長さ1-1.2mm。細かいしわがある。花期は4-8月。(原色日本植物図鑑)
学名は、Potentilla fragarioides
バラ科キジムシロ属
走出茎をだして広がるものをツルキジムシロという。
おっとりした白の八重の椿「月の都」。筒しべが少しばらける傾向があるらしい。それでもたおやかな白椿である。
(2020-03 東京都 神代植物公園)
ツバキ(椿)’月の都(つきのみやこ)’ ツバキ科 ツバキ属 Camellia japonica cv.Tsuki-no-miyako
[産地]江戸 [花]白、八重、乱れた筒しべ、中輪 [花期]3~4月 [葉]卵状楕円、中形 [樹]立性 [来歴]1859年の「椿伊呂波名寄色附」に載る
「白薔薇の傑作」を自称するだけあって、堂々とした白バラ「ホワイト・マスターピース」。厚い花弁がゆったりと開く白の大輪である。
(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑)
白が基調、中心がクリーム黄色になる大輪花。弁が厚くゆっくり咲きます。蕾の状態で薄く緑がかるところも魅力です。強健種で太い枝を半横張り気味によく伸ばします。花名の「マスターピース」は ” 傑作 ” を表している言葉です。
品種名 ホワイト マスターピース
ローマ字 White Masterpiece
系統 ハイブリッド ティー (HT)
Hybrid Tea
咲き方 四季咲き
香り 微香
花径 10㎝
樹高 1.5m
樹形図 1c番 半横張り
作出年 1969年
作出国 アメリカ
作出者 Eugene S. "Gene" Boerner
交配
( Revelry × Pink Masterpiece ) × 実生
白の一重の野梅性の梅「翁」。端正な梅らしい梅だ。咲き始めは抱え咲きで、かわいげがある。葉には斑が入るらしい。
(2020-03 東京都 神代植物公園)
白地に小さな紅色の吹っかけ絞りが入る椿「絞初嵐」。こまかな絞り模様が楽しめる。一重の筒咲きからラッパ咲きで、包しべが上品にまとまっている。
(2020-02 東京都 神代植物公園)
絞初嵐(しぼりはつあらし)は久留米産の品種。初嵐(白花)から生まれた品種で、白地に紅色の吹っかけ絞りが入るラッパ咲き中輪です。絞りが控えめなため上品な風情です。開花期は10~3月なので、秋から春先まで長く花を楽しめます。葉がよく茂り、花付きもよい品種です。
タイプ:ツバキ科ツバキ属の耐寒性常緑小高木
栽培適地:東北地方以南
樹高:2~4m
植え付け適期:9~11月、3~4月
開花期:10月~3月
日照:日向または半日陰(開花するようになると日向のほうが適しています)
ラッパ形のピンクの花が目立つ「ウグイスカグラ」。早春の花の少ない頃には貴重な紅色の木の花だ。この木の名前が、ウグイスが喜んで神楽舞をするという説もあるが、眉唾ではある。
(2020-03 東京都 調布野草園)
ウグイスカグラの基本データ
【分類】スイカズラ科/スイカズラ属
落葉広葉/低木
【学名】Lonicera gracilipes var. glabra
【別名】ウグイスノキ/ゴリョウゲ/グミ
【成長】早い
【移植】実生あるいは挿し木によるものが一般的。
【高さ】1m~3m
【用途】花木/公園/盆栽
【ウグイスカグラとは】
・日本全国の山野に見られるスイカズラ科の落葉低木。庭の主役となるような木ではなく、かつては茶庭で使われる程度であったが、主張し過ぎない花や実が尊ばれ、雑木ブームとともに利用される機会が増えてきた。
・開花時期は4月頃で、葉の展開と共にラッパ型をしたピンク色の花を咲かせる。花の先端は5つに分かれる。
・葉は楕円形で毛はなく、枝から対になって生じる。春先は長さ1cm程度だが夏にかけてどんどん大きくなる。若い葉は縁が赤紫色を帯びることもある。
・初夏に紅く熟すグミのような実は甘みがあって生食できる。地方によって、アズキグミ、アズキイチゴなど様々な名前で呼ばれる。
・ウグイスカグラという雅な名の由来には諸説あるが、ウグイスがこの木の茂みに入り込んで隠れる様や、ウグイスがこの木の枝を渡り歩く姿を「神楽舞う」としたことなどによる。ウグイスが鳴く頃に開花するため、ウグイスノキという別名もある。
【品種、類似種との見分け方】
・ヤマウグイスカグラ~農家の庭先などで見かける「グミ」と呼ばれる品種。ウグイスカグラに似るが、葉の両面に毛がある。ウグイスカグラはヤマウグイスカグラの変種とされる。
・シロバナウグイスカグラ~花が白い。
・ひょうたんウグイスカグラ~実がひょうたん型
・ミヤマウグイスカグラ
花や実に毛が多い品種。名前のとおり深山に自生する。
柔らかな黄色一色のバラ「サンシルク」。剣弁高芯咲きの整った花の姿が美しい。
(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑)
サンシルク Sun Silk は、ホンワリとした柔らかい黄色の剣弁高芯咲きで、フロリバンダ系統にしては珍しい単輪咲きになります。
穏やかで柔らかいイメージのバラ
サン シルクは花つきがよく、多くの花を咲かせます。
房咲きにならず、単輪で花をつけます。
フロリバンダ種にしては、珍しい剣弁で大型の花をつけるバラ。
耐病性は、うどんこ病、黒星病ともに普通。月間3~4回以上の薬剤散布が必要です。
少し季節外れに早いが、それでもやはりクサノオウに間違いはないだろう。蕾と萼に長毛があるので、咲き始めのこの時期には、白のもじゃもじゃがとくに目立つ。
(2020-03 東京都 調布野草園)
クサノオウ
学名 Chelidonium majus var. asiaticum
別名 イボトリ、タムシグサ
白屈菜
分類 ケシ科クサノオウ属 (越年草) 有毒植物
語源の説に合わせて漢字も異なる。黄色の乳液が出るので「草の黄」、皮膚疾患の薬として「瘡(くさ)の王」、薬草の王様として、あるいは黄色の美しさから「草の王」など。 原産・分布 北海道、本州、四国、九州。朝鮮、中国、サハリン。
抱え咲きの厚い花弁をもつ紅梅「江南所無」。中国の古い品種で、江南にふたつとないみごとな梅という名前らしい。少し花がゴタゴタするが、空に伸びる豪奢な花はみごと。
(2020-03 東京都 神代植物公園)
分類 花梅
開花 3月中旬~4月上旬
花色 紅
大きさ 大輪(3~4cm)
花型 八重
性 杏性
花 重ねの厚い抱え咲き
萼は紅茶色
オシベは満開になると内側は束開し、外側は散開する
その他 水戸の六名木の一つ
中国産の古い品種といわれる