<山頂は晴れていた>
ネコがノンビリ丹沢:塔ノ岳(今年42回)
(単独山行)
2008年9月24日(水) 曇
■大分日が短くなった
彼岸を過ぎると,夜明けが日毎に遅くなるようである.5時10分,薄暗い道をあるいて,最寄りの駅へ急ぐ.何時もの経路で,渋沢発2番バスに乗車,7時28分に大倉に到着する.2番バスには,沢山の登山客が乗っている.バスの中に2~3席の空席あるだけである.顔見知りの方々は乗っていないようである.
今日の天気予報は晴だったが,丹沢の山々は雲の中に隠れている.
7時37分に大倉から歩き出す.私の前には,同じバスに乗り合わせた沢山の登山客が続いている.歩き出すと,今日の気温は低いものの,かなり湿度が高いなと感じる.少し歩行ピッチを上げると,すぐに汗が流れ出す.今日は慎重に登らなければと思って,ややユックリ目の速度で登り続ける.それでも,観音茶屋付近から上は,完全な一人旅になる.
<沢山の登山客:登山口付近> <霧深い登山道:堀山付近>
■もの凄い勢いで掛け下るYさん
8時39分に駒止茶屋を通過する.丁度そのとき,ご常連のYさんが,2本のストックを上手に使いながら,もの凄い勢いで,駒止茶屋手前の急坂を駆け下っていく.毎度のことながら,Yさんには驚かされる.
大倉を歩き出してから,駒止茶屋までの所要時間は1時間02分.またもや1時間をオーバーしている.たった2分のことだが,この2分がなかなか縮められないから不思議である.
駒止茶屋から先は,堀山の尾根道になる.このコースを歩いていて,もっとも気持ちの良い場所である.今日は雲が低く垂れ込めているらしくて,辺り一面に濃い霧が掛かっている.眺望が全くないだけではなく,霧がメガネに掛かって曇らせる.当初,メガネが曇るのは汗のためかと思っていたが,どうやら霧のためらしい.その証拠に,汗ならば着衣が汗でビッショリになっているはずだが,着衣はそれ程濡れていない.ならば・・と,少しばかり歩行ピッチを上げる.
<今日の萱場平:霧に覆われている>
■ヤマカガシさんと会う
8時55分,堀山ノ家を通過する.小草平のベンチに男性が1人座っている.あのヤマカガシさんである.私が近付くと,
「今日は・・・相変わらず速いですね・・・今日は暑くて,もう汗ビッショリです・・」
と声を掛けてくる.
私は立ち止まって,ほんの暫くの間,ヤマカガシさんと雑談をする.そして,
「では,先に行かせて貰います・・・山頂でお待ちしています」
と挨拶して,先に行かせて貰う.
<Yさんが下る> <修行僧が下る>
■修行僧とすれ違う
歩き出しで自重していたためか,堀山ノ家からの急坂は,案外楽に登り続けられる.9時12分に萱場平を通過する.今日の萱場平には霧が掛かっていて,遠くは殆ど見えない.
この辺りまで登ると,蒸し暑さは殆ど感じなくなり,快調に登り続けられる.
萱場平を過ぎて,階段道を登る.そして,もうすぐ露岩帯に入る所で,ご常連の修行僧とすれ違う.何時もは,もう少し先の大きな岩の辺りですれ違うので,今日の修行僧は随分と速いなと感じる.
■ご常連のTさん
9時32分,花立山荘を通過する.どうやら雲の上に出たらしくて,日光が眩しい.花立場手前のガレ場で,ご常連のTさんとすれ違う.何時もTさんとすれ違うのは花立山荘付近である.
「今日は・・・今日はユックリですね・・」
と挨拶する.するとTさんは,
「今日は知り合いが居なくて(張り合いがないです)・・・」
と言う.
■尊仏山荘
9時59分,塔ノ岳山頂に到着する.心地よい風が吹いている.2~3分,山頂の風に当たりながら,火照った体を冷やす.山頂では,登山客3人が休憩を取っている.
10時05分頃,尊仏山荘に入る.今日の小屋番はOさんとXさんである.女性の先客が1人居る.
山頂の10時現在の気温は+16.5℃.快適な温度である.
何かの弾みで,バカ尾根の山小屋で,常時開いているのは尊仏山荘だけ,土日でも駒止茶屋は,あまり開いていないという話になる.すろと,Xさんの話では,最近,駒止茶屋にドロボーが入ったらしい.
「山小屋にドロボーで入っても,釣り銭用の小銭ぐらいしかないのに・・・」
とXさんは不思議がる.
Xさんの話によると,どうやら何軒かの山小屋で,ドロボーの被害に遭っているようである.
Oさんに,
「今日,営業部長はお休みですか・・・」
と尋ねる.
「いえ・・・2階で寝ていますよ・・・呼びましょう」
という.Oさんが「ミ~ゃ・・」と呼ぶと,営業部長が,コトコトと階段を降りてくる.早速,営業部長の写真を撮りまくる.
私より20分ほど遅れて,女性が入ってくる.私に,
「Flower-hillさんでしょう・・・」
と話しかけてくる.誰だろう?・・・私はビックリする.
「私,山旅スクール8期の××です・・・前にも,何回か,バカ尾根でお会いしていますよ・・」
私は全く気が付かなかったが,今日も同じバスだったらしい.
「以前,長靴で登っておられたでしょう・・・私,アイゼン要りますかって伺いましたよ・・前に山旅スクールの○○さんと一緒に登っておられたでしょう・・」
これには,私も参った!
この女性の名前は忘れたが,改めてお名前を伺うことはしなかった.ただ,山旅スクールの同窓生は,強制ではないが,お互いに目印になる××を付けることにしたので,宜しかった付けて下さいとお願いする.
<今日の営業部長:尊仏山荘にて>
■ノンビリと下山
10時28分,尊仏山荘を出発,下山を開始する.ユックリ下山して,大倉発12時52分のバスに乗るつもりである.山頂は何時の間にか,沢山の登山客で賑わっている.どうやら,1番バスに乗った皆さんが沢山居られるようである.
山頂の片隅に,先ほど小草平でお会いしたヤマカガシさんが座って居られる.たった今,山頂に到着されたようである.
「いや~ぁ・・暑かったですね.(登頂所要時間が)3時間を越えてしまいましたよ・・」
2~3分,ヤマカガシさんと雑談をしてから出発する.
10時42分に金冷シを通過する.この辺りで,同じバスに乗り合わせた見覚えのある方々とすれ違う.
10時53分に花立山荘,11時08分に萱場平を通過する.この辺りから霧が深くなり,「もわ~」とした蒸し暑い空気に変わる.
■ネコと遊ぶ
バスの時間まで余裕があるので,ユックリとした速度で下り続ける.
12時32分に,克童窯に到着する.そのとき,家の軒先から,可愛いネコが,ニャ~,ニャ~啼きながら,私の方に近寄ってくる.私の足に頭やお腹を擦りつける.そして,土間の上で,頻りに身体をくねらせる.暑くもなく寒くもない気候なので,ネコも気分がよいのだろう.私は,暫くの間,このネコと戯れる.
ふと気が付くと,このままでは,バスに間に合わなくなる.私は,慌てて,ネコとお別れして,大倉バス停を目指して急ぐ.そして,12時42分,大倉バス停に到着する.
ネコが可愛い一日であった.
[ラップタイム]
7:37 大倉歩き出し
7:41 登山口
7:48 丹沢ベース
7:55 観音茶屋
7:58 分岐
8:07 雑事場ノ平
8:10 見晴茶屋
8:25 一本松
8:39 駒止茶屋
8:48 堀山
8:55 堀山ノ家
9:12 戸沢分岐
9:14 萱場平
9:32 花立山荘
9:46 金冷シ
9:59 塔ノ岳山頂 着
==============================================
10:32 塔ノ岳山頂 発(+16.13℃)
10:42 金冷シ
10:53 花立山荘
11:08 萱場平
11:10 戸沢分岐
11:25 堀山ノ家
11:33 堀山
11:40 駒止茶屋
11:53 一本松
12:06 見晴茶屋
12:08 雑事場ノ平
12:17 分岐
12:21 観音茶屋
12:28 丹沢ベース
12:32 克董窯(12:34までネコと遊ぶ)
12:37 登山口
12:42 大倉 着
[山行記録]
■登攀・下降高度 1201m
■水平移動距離 7.0km
■登攀所要時間
大倉発 7:37
塔ノ岳山頂着 9:59
(所要時間) 2時間22分(2.37h)
登攀速度
1,201m/2.37h=506.8m/h
■下降所要時間
塔ノ岳山頂発 10:32
大倉着 12:42
(所要時間) 2時間10分(2.17)
下降速度
1,201m/2.17h=553.5m/h
(おわり)
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