歩いて巡る東海道五十三次宿場巡り全15回(4)
第2回:大森海岸から横浜駅西口まで
(小田急トラベル)
2007年4月22日(日) 曇
<大森海岸から六郷土手へ>
■余り天気が良くないが・・・
昨夜の天気予報では,今日の午前中は曇で午後から雨になるということである。この所の天候は実についていない。ここ半月ぐらいの間,スッキリと青空を仰ぎ見ることがなかったような気がする。でも,今日は,第2回目の東海道五十三次宿場巡りの予定日である。なるべく雨が降らないように念じながら,7時40分頃,家を出る。
途中,コンビニで昼食用のオニギリを2個ばかり購入して,まずはJR大船駅から横須賀線電車で横浜へ出る。横浜から京浜急行の特急電車で平和島へ,ここで普通電車に乗り換えて,9時09分に集合場所の大森海岸駅に到着する。
集合時間は10時である。駅の近場で,コーヒーでも飲んでから集合場所へ向かうつもりだったが,適当なコーヒーショップが見当たらない。大分待たなければならないのを承知の上で,仕方なく9時20分頃,集合場所に向かう。
■大森海岸に集合
集合場所には,もう10人余りの参加者が集まっている。私より気の早い方も結構居るのに驚く。小田急トラベルの3人の担当者が,受付の準備をしている。私は担当者の近くで,受付が始まるのを,ボンヤリと待っている。
<受付準備をする小田急トラベルのスタッフ>
そのとき,私の近くにいる男性の参加者が,私に,
「前回も,参加されましたか・・・?」
と話しかけてくる。
「はい,前回も参加しました」
「私,実は今回が初めての参加なんです・・・前回は如何でしたか?」
私は,ナップザックの中から前回の記録帳を撮りだして,この紳士に前回の様子をかいつまんでお話しする。この会話が切っ掛けになって,道中,色々なことを雑談しながら,ほぼ一緒に歩きつづけることになる。ここでは,この紳士を仮にAさんと呼ぶことにする。
本日の参加者は,総勢50人余りである。どうやら男女比は6対4程度で,男性の方が少し多いようである。その内,半数ほどは60歳代の方々のようである。中には結構若手も混じっている。前回は80人ほど参加していたので,今回は大分人数が減っている。
参加者の服装も色とりどりで面白い。まるで高山に登るかのように立派なリュックを背負い,登山用ストックを付いている方もいる一方で,手提げカバンにスニーカーという軽装の方も混じっている。綿のジーンズ姿の方もいる。そう言う私も,今日は登山ではないので,ごく軽装でスニーカーを履いて参加している。ただ,雨に遭うと綿の衣類は濡れて重くなり,なかなか乾かないので,着ている衣類は全てポリエステル製にしている。
■いよいよ歩き出し
10時丁度に集合。最初に主宰者からの挨拶がある。そして,例によって,全員が,右手の拳を振り上げながら,
「歩くぞ・・・エイ,エイ,・・オー」
とかけ声を掛け合う。
10時07分,いよいよ大森海岸駅を出発する。まずは国道15号線(第1京浜)に沿って,一路南下する。今日は日曜日,しかも午前中なので,道路は空いているが,それでも沢山の自動車が走っている。10時10分に船井神社を通過する。立派なお社である。
<船井神社>
そして,10時15分に国道15号線から左に分岐する路地に入る。ここからが旧東海道筋になる。路地の入口に「旧東海道」と刻まれた御影石の道標が建っている。途端に自動車の騒音が聞こえなくなり,辺りがとても静かになる。
10時20分,環状7号線との交差点を通過する。そして,10時28分に,路地は国道15号線に合流する。ここから再び自動車の往来が激しい国道を南下する。
■梅屋敷公園で休憩
10時37分に本宿神社を通過する。
<本宿神社>
さらに歩き続けて,10時48分に大田区体育館に到着する。三角屋根が星形に連なる大きな建物である。
<大田区体育館>
体育館の前の信号を道の反対側に渡って,梅屋敷公園に入る。ここで,本日最初の休憩を取る。梅屋敷公園の敷地はそれほど広くはないが,沢山の樹木や花が植えられている。公園の奥には山本久蔵の詩碑,狂歌堂真顔の歌碑(復元)などが置かれている。傍らに大田区役所が建てた梅屋敷の由来を説明した看板がある。私は特段座りたいとも思わないので,公園の中をブラブラしながら休憩時間を過ごす。
Aさんは小さなスケッチブックを取りだして,山本久蔵の歌碑をスケッチしている。良い趣味をお持ちのようである。
11時5分前に,全員が集合する。員数を確かめてから,全員が拳を挙げて,
「エイ,エイ,・・オー」
と掛け声を掛け合う。そして,11時丁度に,また歩き出す。
■六郷土手で昼食
11時08分に京急蒲田駅を通過する。そして単調な国道をただ,ただ,南下し続ける。11時17分,テクノポート川崎の大きな建物の前を通過する。四角,四角で囲まれた無機質な白い建物である。そして,11時26分に雑色駅入口を通過する。さらに南下を続けて,11時35分,本郷神社前を通過する。
<本郷神社>
入口の鳥居から長い石畳が続き,その奥に立派な社殿が建っている。神社の前で,一旦,国道を離れて左側の路地に入るが,11時38分に再び国道に合流する。ここで多摩川沿いの六郷土手に突き当たる。堤防を越えて六郷の河原に出る。ここで昼食を取る。
<六郷土手>
河原の広場では,老人グループがゲートボールを楽しんでいる。その横のグラウンドでは,少年達がサッカーをしている。犬をつれて散歩している人達もいる。皆,それぞれの休日を楽しんでいるようである。
(つづく)
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