中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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北アルプス;燕岳から常念岳(4);第2日目(1);燕山荘から燕岳往復

2011年08月26日 23時18分10秒 | 北アルプス

                                  <燕岳山頂の標識>

 北アルプス;燕岳から常念岳(4);第2日目(1);燕山荘から燕岳往復
           (アルパインツアー)
       2011年8月19日(金)~21日(日)

第2日目:2011年8月20日(土)

<第2日目の地図>



<プロフィールマップ>


            
 ↓下図へ続く



<燕岳往復


■夜半から雨
 夜半,雨の音で目が覚める.私たちが宛がわれた大部屋は新館の屋根裏部屋なので,屋根に吹き付ける雨や風の音がとても良く聞こえる.
 今回のツアー参加者は,お行儀がよい方が多いらしくて,鼾も殆ど聞こえず,とても静かである.それだけに雨脚の音が気になる.
 4時頃,全員何となく起床.ゴソゴソとし出す.
 今日は,朝食前に燕岳を往復する予定である.まだかなりの雨が降っているようなので,当然,雨具着用のフル装備である.ヘッドランプ,水,カメラ,手ぬぐいだけをナップザックに入れて,4時30分に燕山荘前の庭に集合する.
 8月も中旬を過ぎると,随分と夜明けが遅くなる.4時30分でも辺りはまだ真っ暗である.
 冷たい雨が降っていて,結構寒い.

■燕山山頂を目指す
 降りしきる雨の中,ヘッドランプの光を頼りに,4時39分,燕山荘を出発する.薄暗いヘッドランプの光では足許がハッキリ見えない.年寄りにとってはかなり辛い歩行になる.それでも,暫く歩いている内に,辺りが次第に明るくなりはじめる.
 燕山荘を出発してから,暫くの間はゆるやかな下りが続く.その内に辺りが明るくなり始めて,ヘッドランプは要らなくなる.
 登山道の周辺にはコマクサが群生している.足許は花崗岩が風化した白くて荒い砂地である.
 歩き出してから20分ほどで鞍部を通過する.そして,鞍部から先の緩やかな上り勾配の道を先へ進む.やがて前方に奇っ怪なゴツゴツした岩が見え出す.残念ながら,雨脚が強いのでカメラで撮影することができない.
 5時11分,小さな岩塊を登って,燕岳山頂(標高2762m)に到着する.山頂にある標識だけをカメラに納める.
 折角の山頂だが,辺りは雨雲に覆われていて,眺望は全くない.残念至極.でもお天気ばかりはどうしようもない.
 懐からデジカメを出す.カメラがなるべく雨に濡れないように注意しながら,標識の写真を撮る.

■何も見えない燕岳山頂
 山頂の標識を見ただけで,そそくさと往路を引き返す.
 相変わらず雨脚がかなり強いので,デジカメを構えることもできない.奇岩怪石の間を抜けて,コマクサが繁茂する鞍部を通過する.
 やがて,目の前の高い所に燕山荘が見え出す.雨の中を歩いていると,すぐ近くに見えている燕山荘でも結構大変である.
 5時35分,漸く燕山荘に帰着する.
 終始雨が降っていたので雨具はびしょ濡れ.ビニール袋にびしょ濡れの雨具と登山靴を入れて,一旦部屋へ戻る.

<燕山荘を出発>

■朝食
 5時50分頃から朝食である.
 私たち以外の登山者の大半は,すでに朝食を済ませているらしくて,食堂は空いている.
 鮭の切り身,スクランブルエッグ,味噌汁,香の物など,まずまずのメニューである.朝食前に燕岳を往復したので,空腹である.標高2000メートルを超える場所に来ているにしては,結構,食が進む.

<燕山荘の朝食>

■雨の中を歩き出す
 7時05分,燕山荘玄関前に集合する.もちろん雨合羽,ザックカバーのフル装備である.これだけで意気消沈気味である.
 広場の隅に備え付けてある何組かのベンチは,雨でベタベタに濡れている.もし晴れていれば,ここから雄大な北アルプスの名山がパノラマのように見えるはずだが,今日は雨雲のため全く何も見えない.こんなに残念なことはないが,天候ばかりは,どうしようもない.
かなりの雨が降っている.M山リーダーが挨拶.
 「今朝方,燕岳を往復したので,ストレッチはしないでも良いでしょう.今日は小さな上り下りが連続する水平歩きです.雨で残念ですが,ユックリ歩きましょう・・」
 7時09分,私たちは今日の宿泊地,常念小屋を目指して歩き出す.
 第2日目の行程は,先ほどの燕岳往復を含めて,水平歩行距離11.7キロメートル(沿面距離では11.9キロメートル),累積登攀高度773メートル,累積下降高度1030メートルの歩程である.

<燕山荘を出発;雰囲気を撮影したもので,画面の人物は無関係>



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<<特集>> 燕岳周辺の風景

 今回はあいにくの雨で,全くといって良いほど写真を撮ることができなかった.
 そこで,かなり古い記録だが,2002年に同じコースを登ったときに,たまたまスケッチした風景画を添付することにしたい.
 これらの風景画から,多少なりとも,このコースの雰囲気を伝えることができたら幸いである.
 すべて,ボールペン画.従って,風景の色が分からないのが残念.

■燕岳の奇怪な岩が見え出す
 燕山荘から歩き出して約6分ほど下ると,前方に奇っ怪な岩山が見え出す.


■鞍部付近から燕岳を望む
 さらに数分進むと鞍部に到着する.前方には風化した花崗岩がゴツゴツと連なる燕岳の全貌が見える.


■山頂間近
 鞍部を通過すると緩やかな登り坂になる.風化した花崗岩の間を縫うようにして,山頂を目指す.


■燕岳山頂と夕食
 このときは,燕山荘から山頂まで,どうやら29分掛けて登っているようだ.
 山頂を往復してから夕食を摂っている.このときのメニューはカレーのフライ2枚,アジのフライ1枚,スープ,キャベツなど,大変美味しかったというメモがある.
 今回よりも,ちょっと豪勢だったかな?


■燕山荘から燕岳を望む
 晴れていれば,燕山荘から燕岳の素晴らしい景色が望める筈.
 この絵はボールペンで画いたものなので,色が表現できない.とても残念.


■燕山荘から槍ヶ岳を望む
 燕山荘前の広場にベンチがある.このベンチから,,まるで屏風のように連なる北アルプスの山々が見える.
 南南西の方向に槍ヶ岳が見えている.その横に見えるのが三俣蓮華岳だろうか.
 今回は,この雄大な景色が雨雲に遮られて全く見られなかった,誠に残念至極.


■屏風のように連なる北アルプスの山々
 槍ヶ岳から右手の方向に視線を移すと,鷲羽岳,野口五郎岳など裏銀座の山々が連なって見えている.
 何という素晴らしさ.感動!
 この風景を見てから,私は登山が病みつきになったんだと思う.


■燕山荘前の案内標識
 燕山荘前に大天井岳,常念岳,燕岳,餓鬼岳の案内標識がある.この標識の前で記念写真を撮る登山者が多い.
 標識の向こうには裏銀座の山々が見えている.



                                         (つづく)

「日本の山旅:北アルプス」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f4f63ef70fe98aa3f4bb12ddade7245a
「日本の山旅:北アルプス」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/101db63d533f8bf508398029cfe7fbbf


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[編集後記]

2011年8月27日(土)
 雨後曇

 もう8月も月末に近い.
 天気予報より,幾分,天気は良くて,11時現在,雨は降らずに曇天である.でも,今にも降り出しそうな空模様である.
 昨夜賑やかだった長男,長女の家族は,昨夜の内にそれぞれの家に帰宅した.そして,また老夫婦二人の静かな時間が流れ始める.
 今日は土曜日.街中へ出ても混雑する人波に飲み込まれるだけだろう.
 明日は某グループの里山山行に参加する予定である.この予定も天気予報次第で,夕方になって中止になる可能性は高い.でもジタバタしても仕方がない.天候は天のご配慮だから・・・
 まあ,今日一日ぐらいは,家に籠もって,仕掛かり中の雑務をこなすことにしよう.
                            (愚痴おわり)



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