中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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丹沢塔ノ岳:真夏のような暑い大倉尾根を登る

2007年04月30日 21時36分39秒 | 丹沢の山旅

          丹沢:塔ノ岳(大倉尾根)
          真夏のように暑い尾根を登る

         2007年4月30日(月)[
振替休日]

■4月最後の塔ノ岳
 Flower-hillは,特別な事情がない限り,毎月の登山の累計高度7,000メートルを一応の目安としているが,4月の登攀累計高度は,4月29日現在で5,940メートルである。後,1,000メートルほど不足している。そこで,本日(4月30火),ゴールデンウイークの最終日,天気も良さそうなので,急遽,高低差約1,200メートルの塔ノ岳を訪れることにした。
 実は,今日,十王岩グループのジャイアンさん,ベルさん達と,三浦半島縦断ハイキングをする予定もあったが,昨夜の内にジャイアンさんにメールを入れて,失礼することにした。

■超満員の登山客
 例によって,東海道本線,小田急線を乗り継いで,7時14分に渋沢駅に到着する。渋沢駅7時18分発大倉行のバスは,登山客で超満員である。今日は,バスの中で,何時ものご常連の顔は見当たらない。押し合いへし合いのバスが,7時30分に大倉バス停に到着する。バス停広場は,沢山の登山客で一杯である。

         <沢山の登山客で賑わう大倉バス停>

 7時42分に大倉を歩き出す。前後に沢山の登山者がいる。こんなことを言うのは不謹慎かも知れないが,中には,随分と足下が覚束ない年輩の方も居られる。登山の途中での事故が危ぶまれる。

■夏のように蒸し暑い
 4月にしては,今日はやけに暑い。まるで,夏の北アルプスの山麓を登っているような気分になる。ジッとしているだけでも,ジワ~と汗が滲んでくる。暑いので,今日は無理をしないで登ろうと自分に言い聞かす。そして,ややユックリとしたペースで登り続ける。それでも,年に数回しか登らない方々よりは,平素登山を続けている私の方が,どうしても登山速度は速くなる。観音茶屋に到着する前までに数10人の登山客を追い抜くが,登山道が狭くなるにつれて,彼方此方で登山客が渋滞している。

             <緑陰の登山道>

 見晴茶屋を過ぎて,一本松付近を登っているときに,年輩の夫婦が下山してくる。私と擦れ違いざまに,
 「これから登山ですか・・・大変ですね」
と声を掛けてくる。私が,
 「もう下山ですか・・・どこかにお泊まりになったんですか」
と聞く。
 「いえ・・・名誉ある撤退ですよ」
と奥さんがご主人の方をチラリと見ながら答える。

■長い階段に苦労する
 堀山の家を過ぎると長い階段になる。急な階段では,荒い呼吸をしながら立ち止まっている人が何人もいる。逆に頭のてっぺんまで汗だらけになって大股に私を追い越していったかと思うと,直ぐ先でしゃがみ込んで休憩を取る人もいる。
 8時57分に堀山の家を通過する。大きな木の間から真っ白に雪を被った富士山が良く見えている。沢山の登山客がベンチで休憩している。
 戸沢分岐を過ぎて広場を通過する。つい先日までは,この辺りはもの凄い泥道になっていたが,今日はよく乾いている。やがて,花立山荘手前の急で長い階段に差し掛かる。沢山の登山客が喘ぎながらユックリと登っている。蒸し暑いためか,私も何時ものような調子では登れない。無理をしても仕方がないので,ペースを落として登り続ける。そして,9時34分に花立山荘を通過する。
 この辺りで,何時もなら山から下りてくる常連の方とすれ違うが,今日は見当たらない。何となく寂しい気分になる。やや急な露岩帯を登り詰めると見晴らしが開ける。久々の上天気なので,富士山から南アルプスまで良く見えているが,厳冬期とは違い,辺りが何となく霞んで見えている。

■ネコがのんびり塔ノ岳
 9時49分に金冷シノ頭を通過する。山頂直前のジグザグの急階段を登る頃,平素より,やや疲れた感じがするので,あらためて無理をしないように注意する。そして,10時04分に塔ノ岳山頂に到着する。山頂は風もなくポカポカしている。沢山の登山客が暖かい日差しを浴びながら休憩を取っている。今日の大倉から山頂までの登山所要時間は2時間22分。わずか2分とはいえ,20分の大台を越えていた。まあ仕方がない。山頂の気温は12.9℃。暖かである。

           <塔ノ岳山頂からの眺望>

 尊仏山荘に入る。今日は花立さん大野さん他,スタッフ総出である。しかし,私が山荘に入ったときは,先客はたった1人で閑散としていた。
 今日は山荘の看板ネコ「ミー君」がご機嫌である。客席のテーブルで座っている。
 「ミー君に会うのも,塔ノ岳に登る楽しみの一つですよ・・・」
と私が言う。
 「ミー君の写真を撮って,どこかへ投稿してくださいよ・・・」
と大野さんが言う。
     
            <尊仏山荘のミー君>

 10時39分に尊仏山荘を出発する。山荘を出る前に,山荘の新しい名刺を頂く。このほど,山荘の電話番号が,
 衛星電話 090-2569-6013
に変更になったとのことである。
    
            <尊仏山荘の名刺:新電話番号>
 

■夏みかんが美味しい
 ノンビリと下り坂を楽しむ。何時もとは比較にならないほど沢山の登山客とすれ違う。12時44分にバス停大倉に到着する。下山所要時間は2時間05分。登りの所要時間と10数分しか違わないのが面白い。
 バス停脇の広場で青空市場が開かれている。夏みかん3個で150円を衝動買いする。 帰宅後,この夏みかんを賞味する。安価なのに美味。
 4月の最終日,塔ノ岳に登ったので,4月の累計登攀高度は7,140メートルになった。

[ラップタイム]

 7:42  大倉歩き出し
  ↓
 8:00  観音茶屋
  ↓
 8:15  見晴茶屋
  ↓
 8:42  駒止茶屋
  ↓
 8:57  堀山の家
  ↓
 9:34  花立山荘
  ↓
10:04  塔ノ岳山頂着
10:39    〃  発
  ↓
12:44  大倉着

■登攀・下降高度      1,200m

■登攀所要時間     2時間22分(2.37h)
 登攀速度   1,200m/2.37h=506.3m/h

■下降所要時間
     2時間05分(2.08h)
 下降速度   1,200m/2.08h=576.9m/h

 ※登攀・下降ともに1ピッチ。

                   (おわり)



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