中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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鎌倉:深沢・鎌倉山・七里ヶ浜縦走

2009年02月24日 22時48分45秒 | 鎌倉あれこれ
                    <七里ヶ浜駅の江ノ電電車>

           鎌倉:深沢・鎌倉山・七里ヶ浜縦走
                (単独散策)
            2009年2月21日(土)

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 何となく,ただ,何となく,無性に歩きたくなった.
 私は,10時過ぎに大分早い昼食を済ませて,何処へ行くという宛もなく,自宅から歩き出す.まずは,丸山を下って,大船駅に出る.
 大船駅から,改めて,気が向くままに歩き始める.
 まずは,人混みを避けながら,柏尾川沿いの道を下って,天神山の北野神社を参詣する.そして,頼朝の隠し湯跡付近を通り抜けて,上町屋の泉光院,天満宮周辺をブラブラ.次いで江ノ島道に沿って,青蓮寺に出る.
 ここから,切通を登って,青蓮寺東の台地に出る.農道をブラリブラリと歩いて,鎌倉山ロータリーへ.さらに裏道を通って,棟方版画美術館へ.ここからさらに七里ヶ浜住宅地へ下る.
 雨乞い橋から霊光寺,雨乞い池の畔を通り抜けて,鎌倉高校付近から江ノ電七里ヶ浜駅まで歩く.
 お天気は晴.霞が掛かっていて,見晴は余り良くなかったが,それでも絶好のお散歩日和だった.
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<散策地図>



<プロフィールマップ>


        
水平歩行距離       10.5km
         累積登攀下降高度  252m

■北野神社から上町屋へ

 大船駅から北野神社までのルートは,先日(2月14日),山旅スクール5期のIさん,Dさん達と一緒に歩いたルートと,ほぼ同じである.
 北野神社本殿辺りは,天神山城趾でもある.本殿裏に残る凹型の土塁が城趾跡だと言われている.
 北野神社を参拝した後,正面の参道を下る.長い石段を下って街中に出る.ここからバス停山崎を経由して,旧江ノ島道のある場所まで枝道に入る.江戸時代に建てられたと思われる「えのしま道」の石柱道標を確認した後,再びバス停山崎に戻る,
 モノレール下の道をほんの少し江ノ島方面に進んだ所から,天神山の山裾を巡る細い路地に入る.この路地は,源頼朝の隠し湯跡付近を通って,上町屋の平地に抜けている.
 上町屋にある三菱電機鎌倉製作所の敷地沿いに,細い道を進む.そして,上町屋の住宅地の中を曲がりくねって通り抜ける細い道に入り込む.
 「長島ふな公園」付近から,畠の中の道を進んで,12時12分に天主山泉光院に到着する.真言宗大覚寺派の寺である.狭い境内には薬師堂,地蔵堂や,多数の石塔が並んでいる.本堂に向かって右側にお大師様の像が安置されている.参拝客は誰も居ない.静かな雰囲気である.
 続いて曲がりくねった路地を,半ば迷いながら進んで,12時20分頃,天満宮に到着する.鬱蒼とした立木に囲まれた閑静な神社である.もちろん祭神は菅原道真.創建年代不詳.上総介平良文が霊夢により天神を祀ったのが,この神社の始まりと言われている(鎌倉市史編纂委員会,1959,p.148).

                  <「長島ふな公園」近くの梅林>


                    <泉光院:お大師さんが見える>


                      <上町屋の天満宮>

■江ノ島古道から切通を登る
 上町屋のややこしいクネクネ道を辿る.州崎古戦場跡地を経由して,山崎運動場に到着する.そして,運動場の片隅にある泣塔を金網越しに見る.ここは,つい最近,訪れたことがある.また,このブログでも,古戦場や泣塔のことを書いたので,今回は説明を省略する.
 深沢から藤沢鎌倉道路の裏道に入る.道の両側は一面の畠である.のどかな田舎道を辿るのは実に気持がよいものである.
 道はすぐに江ノ島古道に突き当たる.左折して古道を江ノ島方面に歩き続ける.やがて,江ノ島古道は,鎌倉山から続く尾根に突き当たる.ここを右折すると青蓮寺に出るが,今日は尾根に直登する切通を登る.切通の登り口は階段になっているが,少し進むと落ち葉が深く積もった坂道になる.ほんの5~6分登ると,鎌倉山の尾根に到着する.辺り一帯の高台には畠が広がっている.
 畠中の小径をノンビリと進む.やがて,本圀寺別院霊元根本道場という建物の前に出る.この道場がどのようなところか,私の手許の資料では分からない.

                <階段道を登ると切通になる>


                  <見事な紅梅が咲き乱れる>


                  <長閑な深沢の尾根道を歩く>

■鎌倉山から七里ヶ浜東住宅地へ
 深い林を抜けて,鎌倉山4丁目の自動車道に出る.自動車道を少し北に歩く,すぐにバス停鎌倉山に到着する.10数人の乗客がバスを待っている.
 鎌倉山は,菅原通済(1894-1981)が深沢の山地を開発して,別荘地として売り出した.そのときに,ここを鎌倉山と命名したと言われている.
 鎌倉山ロータリーから裏道に入る.狭くてクネクネとした道が閑静な住宅地の裏手に続く.やがて,バス停見晴付近の尾根道に出る.ここは桜並木で有名な所である.
 この道は自動車の往来が多い.観光客もかなり訪れている.車に気を付けながら,トボトボと道端を歩く.いくら桜が綺麗でも,自動車の往来が激しくて,落ち着いて歩けない.
 13時47分,雷亭の前を通過する.中年女性数名が雷亭に入ろうとしている.私は,長い間,鎌倉に住んでいるが,残念ながらここには入ったことがない.入口にあるメニューを眺めるだけで通過する.
 バス停高砂付近から右折,棟方版画美術館の前を通る.美術館に入ってみようかと思ったが,入場料500円也が惜しくて,そのまま素通りする.そして,七里ヶ浜東の住宅地沿いの道を下る.突き当たりから広町緑地に入れるが,今日は,七里ヶ浜東の住宅地を下ることにする.

                  <鎌倉山から江ノ島が見下ろせる>


            <木の幹の途中に造られたユニークな家(私有地の中)>

■江ノ電七里ヶ浜駅
 住宅地の広い道路を海の方へ向かう.田辺広町公園前から右折,七里ヶ浜小学校手前で,再び左折して,狭い道路を海の方に向かう.
 途中,行会川に架かる雨乞橋で右折して,坂道を登る.そして,14時21分,霊光寺に到着する.今日は坂の上にある本堂までは行く気力がしない.数分の間,山門の前で屯した後,雨乞池を覗いてから,急な坂道を登り,七里ヶ浜2丁目の住宅地に入る.
 駐車場脇から狭い道路に入る.この道路を海の方に下る.下り終わった所で,江ノ電の踏切を渡って,江ノ電と並行する道路を左折すると,直ぐに七里ヶ浜駅に到着する.
 江ノ電に乗って,七里ヶ浜駅から鎌倉に出る.電車はほどほどの混雑だったが,乗客全員が座席に座ることができた.ところが極楽寺から沢山に乗客が乗ってくる.長谷からは,さらに沢山の乗客がドヤドヤと乗り込んでくる.車内は大変な混雑になる.

                     <霊光寺山門>


                      <日蓮の雨乞池>

[ラップタイム]

11:10  大船駅発
11:35  北野神社
12:15  長島ふな公園
12:18  泉光院
12:20  天満宮
12:32  深沢運動公園
12:56  江ノ島道
13:00  青蓮寺
13:02  切通入口
13:13  本圀寺別院
13:18  鎌倉山4丁目12番
13:20  バス停鎌倉山
13:47  雷亭前
13:50  バス停高砂
13:55  棟方版画美術館
13:09  七里ヶ浜東住宅地
14:13  田辺広町公園
14:21  霊光寺
14:35  江ノ電七里ヶ浜駅

[ハイキング記録]

■水平歩行距離 
    10.5km
■累積登攀下降高度   252m
■所要時間(休憩時間込み)
 歩き出し    11:10
 歩き終り    14:43
 (所要時間)  3時間33分(3.55h)
■歩行速度   10.5km/3.55h=2.95km/h
                           (おわり)

[参考文献]
鎌倉市史年産委員会(編),1959『鎌倉市史社寺編』吉川弘文館

「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/44bb7bbd49a33eaa09989dffeef771f4
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