<田浦梅林を行く>
三浦アルプス(南尾根)縦走
(ARENAオフミ定例会)
2009年2月22日(日) 晴後曇
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2009年2月22日(日).ARENA定例のハイキングを行った.今回は三浦アルプス南尾根縦走である.予想以上に沢山の参加者が集まった.ARENAのご常連,6名の他に,山旅スクール5期の有志2名,それに某大学非常勤講師1名.合計9名(男性6名,女性3名)である.
JR田浦駅から歩き出す.平ら梅林は,丁度,梅祭りが開催されていて,沢山の人出で賑わっている.
この頃,京急の宣伝効果が上がっているのか,一般の方々の三浦アルプスへの関心が,大分,高まっているように思える.その証拠に,「三浦アルプス」をキーワードにして,私のこの拙いブログへアクセスされる方が急増している.そのこともあってか,数年前までは,登山道の一部は,踏み跡程度でしかなく,分かりにくい所が多かったが,最近はしっかりした道になり,標識も増えている.以前から登っている私達は.このような傾向に寂しいような嬉しいような気分になる.
今日は天気も,まあ,まあ.快適なハイキング日和である.一同,当初の予想より,かなりシッカリ歩きつづける.途中,道に迷うこともなく,予定通り,夕方,逗子に到着する.
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<ハイキング地図>
<プロフィールマップ>
■JR田浦駅に集合
この所,年のせいか,こんな寒いときに.何処かへ出掛けるなんて,とても億劫である.とにかく,暖かい家の中から,寒い外に出るのが,何ともイヤなのである.とはいえ,今日はARENAの定例会である.こんな折角のチャンスに,家でウズウズとしていたら,身体が鈍るだけである.7時30分,意を決し,家を出る.何時も塔ノ岳に出掛けるときには,5時10分に家を出発する.それに較べれば,今日は随分と遅い時間なのに,何だかとても早い時間のように思えてならない.
バスと電車を乗り継いで,集合場所のJR田浦駅に到着する.集合時間の10時少し前である.程なく参加者全員が揃う.今日は,山旅スクール5期のIさん,Dさん,それに私の3人.同じく10期のlong tailさんこと,Nさん.それに,某社の若い(・・といっても,大方の参加者より若いという意味だが)男性が2名,某大学の非常勤講師お一人,合計9人(男性6人,女性3人)が参加する.このARENAの幹事長はNさんである.
10時09分に,田浦駅前から歩き出す.私達の少し前を,10数名のグループが同じように歩きだしている.このグループは年輩の女性が大半のようである.
<田浦梅林の屋台>
■梅祭りの田浦梅林
田浦郵便局前の陸橋を渡って,くねくね止まりくねった川沿いの道を西へ向かう.
京急の鉄橋の下を潜って,9時34分に田浦梅林入口に到着する.トイレ前の狭い空き地を取り囲むように露店が出ている.無料のお茶のサービスや,甘酒,焼き芋などの商品が並んでいる.普段,商売とは関係のなさそうな方々が,ぎこちなく客を呼び込んでいる.トイレへ行ったり,露店を冷やかしたりしながら,5分ほど休憩を取る.
9時34分,トイレ脇の長い階段を登り始める.私は周辺の人達に,頻りに,
「・・・頑張らないで,ユックリ登りましょう・・・」
と呼びかける.
数分で階段を登りきって,田浦梅林に到着する.どの梅も今が丁度見頃である.甘い梅の香りが,そこはかとなく漂ってくる.梅園では沢山の観光客が散策している.所々の東屋では,俄作りの売店が店開きをしている.やがて,見晴の良い広場を通過する.風もほとんどなく,とても気分が良いところである.
9時55分,丘の上に建っている展望台に到着する.ここで5分ほど休憩を取る.
<田浦梅林の梅が見頃である>
■東尾根に取り付く
10時09分,展望を出発する.いよいよ山道が始まる.
やや急な坂道を下って,10時10分に横浜横須賀道の上に架かる陸橋を渡る.そして三浦アルプス東尾根につながるヤセ尾根の稜線を進む.小さなコルを一つ越すと,東尾根の山裾に到着する.ここから一気に崖のような坂道を登って,10時27分に東尾根の稜線に到着する.
中には,もう汗ビッショリになっている人も何人か居る.私は内心で,
「・・あんなに,汗をかかないように,ユックリ登るように言っているのに,何で守れないんだろう・・・いい年して格好付けるな!」
とホッペタを引っぱたきたくなるほどの強い憤りを感じるが,感情を抑えて,何気ない素振りをしている.
「・・・汗をかいている人達とは,大きな山へは,とても一緒には,行けないな・・」
と心の中で強く思っている.
<急坂を登る>
■乳頭山から南尾根に入る
数分休んでいる内に,田浦駅で一緒になったグループが急坂を登ってくる.こんな所で混雑するのも危険なので,私達のグループは一足先に歩き出す.
暫くの間,急坂の露岩帯を登って,東京電力の保線道路に突き当たる.この保線道路を右折して下っていくと,つい先日歩いた中尾根の稜線道になる.今日は,左折.ひと登りして.10時36分,乳頭山山頂に到着する.
ここから,いよいよ,南尾根が始まる.絶え間なく小さな上り下りを繰り返しながら,南尾根を進む.私達とは反対側から登ってきたグループと,頻繁にすれ違う.これらの方々の装備や歩き方を見ていると,丹沢に登ってくる登山者とは,明らかに違うことに気が付く.危なっかしい歩き方の人達が,かなり居られる.それにリュックに色々なものをぶら下げたり,脱いだフリースを無造作にリュックの雨蓋に挟んだままの人が多いようである.
<乳頭山からの眺望>
■鉄塔下で休憩
10時58分,鉄塔下の広場に到着する.ここで数分,給水のために休憩を取る.そして,また歩き出す.相変わらず小さな上り下りが連続する.一体幾つのコルがあるかも分からなくなるほどである.頻繁に反対側から来た登山者とすれ違う.こんなに沢山の登山者とすれ違うのは,初めての経験である.
11時57分,小さなコルの上で,再び休憩を取る.近くでは,私達の同じぐらいの集団が休憩を取っている.幹事長の判断により,ここで昼食を摂ることになる.登山道の両側の空き地に三々五々座り込んで,適宜,弁当を広げる.例により,主婦の皆様から,いろいろな食べ物を頂戴する.
私は動物園のお猿さんと同じように,食べ物なら何でも喜んで頂戴する.
<仙元山の展望台>
■葉山アルプスに合流
昼食を終えて,12時20分に小ピークを出発する.
進行方向右手には二子山が見えている.13時丁度に三角点のあるコルに到着する.私は内心で,
「・・・やれやれ・・やっとここまで来たか・・!」
と,ホッとした気分になる.
ここまで来れば跡少しである.
やがて,急坂を下って,通称「葉山アルプス」と呼ばれる尾根道に,ヒョコリと飛び出るような感じで合流する.ここからは,綺麗に整備された遊歩道になる.
■仙元山の展望台
暫くの間,のどかな遊歩道が続く.歩き進むに連れて,尾根道からの見晴も格段に良くなる.南側には大楠山や山麓に湘南国際村がある稜線が相模湾の方まで伸びているのが見える.手前には葉山町の街並みが見下ろせる.
やがて稜線の上り下りのうねりが,段々と大きくなる.目の前の長い階段を登る.するといくらも進まない内に,今度は長い下り階段になる.急な階段を下りきると,今度は追い打ちを掛けるように,長い上り階段になる.何人かが,長い階段に疲労して遅れ出す.
14時11分,仙元山展望台に到着する.展望台にある見晴の良いテーブルは,先客が占領している.どうやら,田浦駅から私達と前後して歩いていたグループのようである. 展望台からの相模湾の見晴は実に素晴らしい・・・が,残念ながら,午後から次第に曇りだしたために,肝心の富士山は見えない.
<仙元山の展望台から葉山を望む>
■葉桜団地からJR逗子駅へ
14時22分,仙元山展望台を出発する.歩きにくく,急坂の階段道を一気に下る.途中から右折して,谷筋の悪路を下って,バス停風早橋付近に下山する.そのままバスには乗らずに逗子方面に歩き続ける.そして,長柄交差点で,右折して逗葉新道裏道に入る.
近道をしようと思って,さらに裏道の,また,裏道に入り,途中で多少道に迷うが,葉山桜山団地に登る階段道に辿り着く.
ここから247段の階段を登って,15時10分,登り際にある小さな公園に到着する.ここで6分ほど休憩を取る.
休憩後,団地を横断して逗子側の山道を下る.そして,15時36分,桜山6丁目11番地付近の住宅地に下山する.ここから逗子駅までの道順はややこしいが,適当に歩いて,15時48分に京急新逗子駅に到着する.15時50分,京急を利用する方とお別れ.さらに,アルコール組と駅前商店街の入口でお別れ.私は,16時丁度にJR逗子駅に到着する.
16時05分発の横須賀線に乗車する.電車は空いている.しかし,鎌倉に到着すると,沢山の観光客が電車に乗り込んでくる.たちまちの内に電車は満員.身動きもままならないほどの混雑になる.乗客をかき分けながら大船で下車する.
案外早い時間に帰宅する.ゆっくりとテレビの「笑点」を見る. 三浦アルプス南尾根だけでは,どうも十分に歩いたという気分にならない.なるべく早く塔ノ岳を往復しなければ・・と,思い始める.
[ラップタイム]
9;19 JR田浦駅歩き出し
9:24 田浦郵便局
9:34 田浦梅林入口(9:38まで休憩)
9:55 展望台(10:09まで休憩)
10:10 横浜横須賀線歩道橋
10:27 東尾根稜線(10:33まで休憩)
10:36 乳頭山
10:58 送電鉄塔(11:02まで休憩)
11:57 小ピーク(12:20まで昼食)
13:00 三角点(13:02まで立ち休憩)
13:25 葉山アルプス周回道路に合流
14:11 仙元山展望台(14:22まで休憩)
14:32 風早橋
15:11 葉山桜山団地公園(15:16まで休憩)
15:48 京急新逗子駅
16:00 JR逗子駅着
[ハイキング記録]
■水平歩行距離 12.1km
■累積登攀下降高度 715m
■所要時間(休憩時間込み)
JR田浦駅発 9:19
京急逗子駅着 15:50
(所要時間) 5時間31分(5.52h)
■水平歩行速度 12.1km/5.52h=2.19km/h
(おわり)
「関東・上信越の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/25aa78a466c614011e58aa9c5e545948
「関東・上信越の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/7adf17da6dcbb63de153206c30a6d1c3
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